テラーノベル
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夕海は気まずそうにこちらに目配せをしてくる。
まぁ隠してはおけないか…。
は「言っていいんじゃない?」
夕「…..樋口さんなんだけど…」
夕海が重たい口を開く。
双子はうんうんと真剣な顔で、涼風くんはまるで興味なさそうに聞いている。
夕「多分、整形してて…」
蒼「整形…?まぁ、今時やる人は少なくないとは思うけど」
雪「プチ整形的な?それくらいならやるんとちゃう?」
確かに、最近流行ってるし整形する人も増えてきてるよね。
高校生でも少し目をいじる、くらいならそんなに珍しくなさそう。
夕「うーん、なんていうか違和感あるんだよね」
蒼「違和感…?なんだ」
夕「それが上手く説明できなくて..」
雪「うーん…」
微妙な空気の中、「お待たせしましたー」と店員さんの明るい声が降ってきた。
それぞれが注文したものを受け取り自分も前へ並べる。
涼風くん、本当にいらないのかな…。
彼はこちらの話なんどうでもいいと言わんばかりにスマホを眺めている。
一旦、ご飯食べるかぁ。
お腹すいたし。
は「いただきまーす」
私が言ったのと同時に他の人たちも口々にいただきますをして食べ始める。
そういえば!聞きたいことがあるんだった。
は「そういえばさ、双子と涼風くんはなんで知り合いだったの?」
夕「確かに確かに、知りたい」
涼風くんと双子の出会いに興味津々な私たち。
涼風くんは眉ひとつ動かさない。
雪「んー。凛、教えてもええの?」
蒼「ん、まぁ出会いくらいならいいんじゃない?」
凛「…」
蒼「無言は肯定ととるぞ」
そう言って雪くんや蒼くんが口を開いた。
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