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雪「僕らが出会ったのは、幼稚園の時やった」
蒼「俺らは関西にいてさ、まぁ当然関西の幼稚園に通ってたんだけど」
雪「あれは4歳か5歳か?凛が途中で僕らのクラスに入ってきたんよ」
涼風くんも黙って双子の話を聞いて…いる?
スマホ見てるけど聞いてんのか?
蒼「で、俺らはすぐ仲良くなったんだよ。凛から色んな話を聞いた。それまでどんなところに住んでた、とか。まぁ幼稚園児だったし当時の俺らの語彙力じゃあそんなに伝わるものもなかったけどな」
はは、と笑う蒼くん。
その瞳はどこか懐かしい思い出を語るよう。
雪「んー、けどな。話を聞いていると凛は抱えてるものがあったんよ。それは今になってやっと分かったものもあるし、プライバシーやからそこは言わへんけど…」
と、どこか悲しそうな表情の雪くん。
蒼「で、小学校あがる直前に引っ越していった」
雪「結構ショックやったんやで?同じ小学校行けると思ってたんやし..家も近かったから、当然一緒に登校するんやって思っとった」
そっか。そんなことが。
女嫌いっていうの、そこにも関係してるのかな。
蒼「まーそれで、俺らがこっちに来たでしょ?凛の住んでるとこ、別に知ってた訳じゃないよ。幼稚園で別れてるし連絡手段もないし。たまたま再会した」
それで、双子は涼風くんを心配してたって言ってたのね。
抱えてるものがあったから。
夕「そんなことがあったんだねぇ..」
蒼「まー、世間は狭いよな。こう見ると」
確かに。