テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

TOON WORLD ・ CHRONICLE

一覧ページ

「TOON WORLD ・ CHRONICLE」のメインビジュアル

TOON WORLD ・ CHRONICLE

6 - 第6話 皆の意外な姿が?大爆笑の上映会編

♥

32

2025年09月22日

シェアするシェアする
報告する

ある日のこと。Dandyが机に謎の機材を広げ、ニカニカ笑っていた。


「よーし、今日は面白い事をしてみよう!

Pebble、ちょっとおいで!」


「ワン?」


Pebbleが首をかしげると、Dandyは小型カメラをガッチリ固定するハーネスを取り出した。

「君に“カメラマン”をお願いするんだ!皆の自然な姿を撮って、あとでまとめて動画にしよう!」


こうして誕生した、Pebbleカメラ。



Pebbleは元気よく駆け回り、仲間たちを次々と撮影していく。


仲間たちはその様子を不思議に思うが、特に気には止めずいつも通りに過ごしていた。


何日か経って、DandyがPebbleからカメラを外しPebbleを優しく撫でた。


「お疲れ様!ありがとうね僕の企画を手伝ってくれて!Pebbleは誰よりも素晴らしいスタッフだ!!」


「アーフ!」


早速DandyがPebbleの録画した映像を確認する。


「…プッ、アハハハハ!!!すごいねPebble!これは傑作だよ! 」

Dandyは暫く笑い転げたあと、その映像のメモリを自身のパソコンに入れ、カタカタと器用に編集をしていく。




数日後。

Dandyが編集した映像を、みんなで大きなスクリーンに映し出した。


「さあ!“日常の裏側大公開スペシャル”の上映だ!」


大きなスクリーンの前に、Dandy、Sprout、Shelly、Astro、Dyle、そしてVeeが集まっていた。

その中央にちょこんと座っているのは、皆の様子をカメラに捉えていた張本人のPebbleである。


「それじゃあ、上映会を始めようか!」

Dandyがリモコンを掲げてにやりと笑う。



映像が始まると、まず映し出されたのはSproutのダイニング。

キッチンでSproutが張り切ってホイップクリームを泡立てている姿。


「今日はなんだか上手くいくような気がするんだ!」

とPebbleに笑いかけながら振っていたのだが……次の瞬間、勢い余ってボウルごとひっくり返し、顔面が真っ白に。

しかも映像の端に雪だるまのイラストとおまけにあの有名な『Let It G〇』の曲まで流れている。


「うわあああ!?」

映像の中のSproutが慌てている横で、スクリーン前のSproutは顔を真っ赤にして叫んだ。

「ちょ、これは削除してよDandy!!」


「はははっ、傑作でしょ!」

Dandyが肩を揺らして笑う。

Veeは笑みを漏らしこう言った

「ベリーボーイは料理人より雪だるま役の方が似合うかもね」



次の場面。

Shellyが多くの化石が展示された場所でPebbleに向かって説明をしている最中、

楽しそうに解説していたShellyが、後ろの展示パネルに思いきりつまずいて派手に転倒。

こちらの映像には恐竜の鳴き声のような効果音とティラノサウルスやらトリケラトプスやらとにかく恐竜のイラストが映像のshellyに群がっているような編集まで加えられている。


「キャーッ!……って、なんでこの編集入れたの!?」

映像を見ていたShellyが照れながら抗議する。


映像では、転んだ後、片手を上げて手の形をグッドにして「大丈夫!へへ…!」と無理やり笑顔で続けているのが映っていた。


Astroが口元を押さえながら言う。

「いや、そのポジティブさはむしろ尊敬するよ……でも笑っちゃうね」




さらに映像は進み、Dyleの倉庫での様子。

静かに本棚を整理しているDyleが、突然頭上から落ちてきた箱に驚き、珍しく「ひゃっ!?」と素っ頓狂な声を上げるシーン。


その後、おまけ映像として映し出されたのはまたもや倉庫で本を整理している最中のDyleだった。すると、前のように上の棚から箱が落ち……今度は華麗にキャッチ!


「おおっ!」と画面の仲間たちが声を上げ、現実でもみんな拍手。

だが次の瞬間、そのまま後ろにひっくり返って別の棚に突っ込む映像に切り替わった。


「……ちっ」

それを見ていたDyleは眉をひそめて顔をそむける。


「いやぁ、普段冷静なDyleがあんな声出すなんて!」

Dandyが爆笑しながら手を叩く。


「…削除願いたいですね。編集技術で私の声を別人に置き換えるとか、できませんか?」


「えぇ〜! あれが一番レアだったのに!」

Dandyが身を乗り出す。

「普段落ち着いてるDyleが慌てるなんて最高のギャップでしょ!」


「……だからこそ、見せたくないのです」

Dyleが渋い顔で返すと、周囲からまた笑いが起きた。



そして問題のシーン

Astroが寝ている映像が映し出される。

すやすやと眠っているAstroだが、Pebbleが「ワン!」と一言鳴くと、ビックリしたように飛び起き、


「隕石が落ちる!!」


隕石が落ちる夢でも見たのだろうか、

そう声をあげた後、暫くAstroはぼんやりした後、また眠りについた。

編集には字幕で『名台詞:隕石が落ちる!!』と面白おかしく書かれていた。


「アハハハハ!!Astroどんな夢見てたの?!」


「なんでこんな映像が…」


Astroは頬を赤らめた。


「これもなかなか傑作でしょ〜?!」


最後はVee。

司会者らしくクイズの練習をしていたのだが、コードに足を引っかけて派手に転ぶ 様子が延々スローモーションで流れる。


「ちょっと! これは編集じゃなくて悪意でしょう!」

Veeが立ち上がって怒鳴る。

Dandyは腹を抱えて笑いながら答えた。


「だって視聴者投票で“沢山見たいシーン第1位”だったんだよ!」


「誰が投票したの?!」

「僕とPebble」

「不正投票じゃないか!!!」



上映が終わると、部屋は笑いと赤面と抗議でいっぱいになった。

「……ほんと、Pebbleのカメラ、恐るべし……」

Astroがぼそりと呟くと、Pebbleは「ワン!」と誇らしげに鳴いた。


「ま、みんなの素顔が撮れたってことだね!」

Dandyが満足げにまとめる。

SproutはDandyを指差し、「もう二度とPebbleにカメラは渡さないでよ?!」と抗議する。

最終的に皆で笑いあい、この上映会は終わりを告げた。



TOON WORLD ・ CHRONICLE

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

32

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚