「さーもーさん!」
後ろから凸さんに話しかけられて、俺は振り向く。
「次の移動教室、どこだっけ?」
「えっと確か第一理科室。」
「ありがと!一緒に行こ!」
「いいよ!」
俺が転校してきて一週間、教頭先生は怪しい動きを見せていない。
だから今のところ、ただの平和な学校生活を送ってる。
…純粋に、凸さんと一緒に過ごす事が、物凄く楽しい。
自分が殺し屋だってこと、忘れるぐらい…
………後つけられてるな…
理科室に向かう途中の廊下で、角から視線を感じた。
「?どうしたの?」
あっそうだった。凸さんいるんだった。殺し屋の癖が出ちゃうな…気を付けないと
「なんでもないよ!ほら、早く行こ!遅れちゃうよ!」
「あちょっと待ってさもさん!俺ノート忘れた!」
や、やっと放課後…
意外と疲れるなあ…政府での勉強の方が、もっとキツい筈なのに…はしゃぎすぎたのかな。
………さて
「出てきたら?”同業者”さん」
電柱の後ろから、人が出てくる。
「『白犬』こと、ニグさん…俺に何のよう?」
【主】超久しぶりにこのシリーズ投稿しました。(ほぼ失踪してた)次がいつ出るかは分かんないです。
コメント
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ニグさんはどういう立場なのか…気になる…