テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※とある方の設定をお借りしました(入れ替わりパロ)
※なんでも許せる方向け
kn視点
「…え?」
蒸し暑い日が続く7月の中旬。
洗面台の鏡に映った自身の姿を見て体が固まった。
「ぶ、ぶるーく…?」
眠そうなタレ目に、特徴的な八重歯、加えて口から出た声は聞き慣れたふわふわした声。
鏡に映っていたのは紛れもない、Broooockだった。
「な、なんで…!?」
Broooockの声が洗面所に響く。
どうなっているんだ。
なんで俺がBroooockに…?
昨日と今日でBroooockとお泊まり会をすることになって…それで…
「大きな声出してどうしたの〜?」
「ッ…」
後ろから聞こえてきたのは、聞き覚えしかない自身の声…
ま、まさか…
「…え?」
こちらを見て目を見開く男。
それは間違いなく俺だった。
「な、なんで僕が…」
「Broooock、一旦落ち着いて…」
慌てふためく自身の姿に違和感を覚えながらも宥めていると、目の前の俺(中身はBroooock)が視線を鏡に移した。
「え…?なんで、僕がきんさんに…??」
俺の姿をしたBroooockの声は信じられないのか、微かに震えていた。
ポカンと口を開いたままのその顔は我ながら間抜けだった。
やがて開いた口をそのままに、Broooockがこちらを見る。
「も、もしかしてぼくたち…」
「入れ替わってる〜!!?」
「ってことがあったんだけど…」
まだ状況が理解しきれない俺が訪ねたのはきりやん宅。
2人で話し合ってまずはきりやんに相談をすることにした。
「なるほど…要するに2人とも中身だけ入れ替わっちゃったってことね。」
俺が頷くときりやんは顎に手を添え、椅子に座りながら考え込む。
頭が混乱しておそらく支離滅裂になっていたであろう俺の説明を、きりやんは意外にあっさりと飲み込んだ。
「じゃあ今はBroooockの姿しているけど、中身はきんときってことか。」
「うん…」
きりやんが淹れてくれた麦茶を眺めながら頷く。
「心当たりは?」
「全然…ただフツーにBroooockとお泊まりしてて…起きたら入れ替わってた。」
「んんー…」
俺の言葉にきりやんは悩ましげに唸る。
「原因が分からないんじゃ俺からはどうすることもできないな…」
「やっぱそうだよね…」
クーラーの音だけが響く室内で2人で頭を捻る。
「…なんかBroooockが暗い顔してるの変な感じ。」
「ちょっと。真剣に考えてよ。」
「ごめんって。…まぁなんか分かったらこっちから連絡するよ。」
「…うん。ありがと。」
「まぁせっかく入れ替わったんだし、Broooockの体楽しんでみるのもいいんじゃない?」
「えぇ…?」
「他のメンバーには俺から言っとく。とりあえず元に戻るまでは撮影はお休みしよ。」
「うん、分かった…」
「はぁ…」
重いため息をつきながら自宅へ戻る。
いつもより高い身長だから色んなところに頭はぶつけるし、体の感覚は慣れないしで散々だ。
「ただいまー…」
暗い気分のままリビングのドアを開ける。
「ぶるーく…?」
クーラーのついていない蒸し暑い空気が漂うリビングには誰もいない。
買い物にでもいったのかな…?
俺の体で余計なことしてないといいけど…
「…にしてもあっついな。」
(シャワーでも浴びようかな…)
クーラーをつけながら、そんなことを考える。
蒸し暑い外を歩いたせいで体は汗だくだ。
汗が服に張り付く感覚が気持ち悪い。
シャワーでも浴びてさっぱりしよう。
「…あ。」
シャワーを浴びようと服に手をかけてふと思い出す。
そういえば、今はBroooockの体だった…
(…でもまぁいっか。)
人の体を見て恥ずかしがるほど俺は乙女じゃないし、Broooockの裸なんて見慣れてる。
そう思って再び服に手をかけた。
「…」
体を洗う手が止まる。
…見慣れてるなんて言ったけどやっぱり嘘だ。
(集中できない…!)
ぶるーくの体だと考えると気が散ってしまって、集中できなかった。
ふと正面の鏡を見るとBroooockの体が目に入った。
意外と肩とかガッチリしてるんだよなぁ…手足も長いし、バランスよく筋肉がついてる。
「…」
普段はまじまじと見ることがないBroooockの体をじっくりと見ていると、下半身で目がとまった。
「ッ…」
Broooockの体を前にゴクリと喉が鳴る。
『せっかく入れ替わったんだし、Broooockの体楽しんでみるのもいいんじゃない?』
先ほどのきりやんの言葉を思い出す。
…気づけば手を伸ばしていた。
「んっ…」
ボディーソープの滑りを利用して、Broooockのモノを擦る。
勝手に触るなんて最低だ。そう思うのに、手の動きは止められない。
「ぁ、ん♡あぁ…♡んんっ♡」
ぶるーくの声が風呂場に響く。
鏡には顔を赤く染め、額に汗を浮かべているBroooockの姿が映っていた。
(ぶるーく、カッコいい…♡)
「すき…♡あ、んんっ…♡」
好き、と呟くと体に電流が走ったような甘い刺激が広がった。
「んぁ、すき…すき、♡」
まるでBroooockに言われているかのような幸福感。
その感覚が癖になって、うわ言のように好き好きと声に出す。
「ぁ♡でるッ…♡」
幸せの気分のまま絶頂を迎えそうになったその時。
目の前がバチッと光った。
「あ、れ…?」
目を開けて視界に飛び込んできたのは俺の家の玄関前。
うるさいほどの大きな蝉の声が耳に入り、やっと自分が外にいることに気づいた。
「おれ、、風呂場にいたはずじゃ…」
そこまで思ってふと自分が手に握っているものに視線を向ける。
アイスやらお菓子やらが色々入ったレジ袋…
「え…」
呼吸が止まった。
嫌な予感が体を渦巻く。
「え、まってッ…!?」
慌ててポッケに入っていたスマホを取り出す。
「は…」
…嫌な予感が的中してしまった。
黒く無機質な画面に映っていたのは黒髪の男…紛れもない、俺の姿だ。
「元に、戻ってる…」
俺とBroooockの中身が再度入れ替わったのだ。
本来なら嬉しいことのはずなのに、俺は先ほどの自身の行動を思い出して体がガタガタと音を立てていた。
入れ替わったのはさっき。
俺が…Broooockの体を楽しんでいたころ…
おそらく買い物帰りであった俺の体がここにいるということは、Broooockが今いるのは風呂場…
……まずい。
暑い日差しが燦々と降り注いで暑いはずなのに、背中に嫌な冷や汗が流れる。
「ど、どうしよう…ッ」
どんな顔してBroooockと会えば…
ガチャ
「ッ…」
その瞬間、目の前のドアが開いた。
「あッ…」
「やっほー、きんとき。ただいま。」
ドアの隙間から顔を覗かせたBroooockは服を着ていて、顔に笑顔を浮かべていた。
でもその笑顔に暖かさはなく、張り付けたようなBroooockの笑顔に背筋がゾッとした。
「あ、あのねッ、ぶるーくッ…」
「…ねぇきんさん。」
「は、はいッ…」
ハイライトのない瞳が俺を捉える。
「ここじゃ暑いし、中入ってお話しよ。」
そう言ってドアがゆっくりと開かれる。
俺に拒否権なんてなかった。
「ぶるーく…?」
一言も喋らないBroooockに手を引かれるがまま連れてこられたのは寝室。
「うわっ!」
体がベッドに投げ捨てられ、マットレスが悲鳴をあげる。
「ぶ、ぶるーく…?」
「ん〜?」
「ご、ごめッ…」
「別に僕は怒ってないよ?だから謝らなくてもだいじょーぶ。」
Broooockがそういうと同時に部屋のドアがパタンと閉められる。
「だって僕も同じことしたし。」
「え…?」
Broooockの言葉に首を傾げているとぶるーくが徐にスマホを取り出した。
『あ…♡んぁ♡んふッ…♡』
「へ…?」
「きんさんの声、よく聞こえるね?」
「な、なんでッ…?」
「僕もきんときの体でちょっと遊んじゃったんだよね〜」
「はっ…?」
「おかげで凄いもの撮れちゃった!」
『ぁ♡んんッ…♡やば、ぁ…♡』
「可愛い声いっぱい録れてる〜♡もっと音大きくしてあげるね♡」
「ッ…!?」
『んあっ♡は、ぁ♡あッ…♡』
途端に大きくなる俺の喘ぎ声とはしたない水音。
部屋いっぱいに響き渡るその音が恥ずかしくて耳を塞ぐ。
「や、だっ…やめ…!」
「そんな可愛い顔してもだーめ。」
Broooockが顔に笑みを浮かべたままこちらに近づく。
ベッドに上がると、ミシッと音を立てた。
「ねぇ、きんとき。きんときのせいで僕限界なんだよね。」
「え…?」
「だから…責任とってね?」
「んんッ♡ふ、ぅあ♡♡は♡あ、ん♡♡」
「ふふ、顔ぐっちゃぐちゃでかわいい〜♡泣き顔も可愛くて好きだよ。」
「あ♡あっ♡ぶ、ぶるッくッ♡♡」
「なに?」
「これ、♡やめッ♡♡ぁ♡♡」
夕日が沈んで薄暗くなった部屋で、寝バックの状態で体を押さえつけられながらナカを突かれる。
いつもよりBroooockのモノが奥に入って、快楽で頭がどうにかなりそうだった。
「なんで?いつもより締めつけてくるくせに。」
逃げようにも俺より大きなBroooockの体が覆いかぶさって身動きがとれない。
まるでBroooockに分からされているような感覚。身をよじろうとしたら耳元でいつもより低い声で囁かれ、何も言えなくなってしまった。
「ッひ⁉︎♡あ゛ぁ♡♡♡、あ♡」
「みつけた♡きんときが好きなトコロ。」
「ぉ、あ゛♡♡そこッ♡♡ぁ♡♡♡」
最奥を無遠慮に突かれて、口から汚い声がもれる。
「お゛♡♡ッお゛ぁ♡♡♡っあ、ひッ♡♡♡♡」
「あはッ♡声かわい〜♡」
「あ゛♡ぁん゛ッ゛♡♡♡らめ♡♡」
「…ね、きんとき。スマホ見て〜?」
「へっ…?♡」
『あぅ♡あッ…♡んん♡』
「ッ…⁉︎」
目の前に置かれたのはBroooockのスマホ。
そこにはバッチリとBroooockが撮った俺の自慰動画が映されていた。
『んッ♡ぁ…♡きもち♡あ、♡♡』
「やだッ…や、めっ…!」
ご丁寧に顔まで録られている。
頬を赤く染め、快楽に顔をだらしなく緩ませる俺の姿が画面に映し出される。
中身がBroooockだとはいえ、恥ずかしくてたまらなかった。
「きんときはここが好きなんでしょ?」
「お゛ッ⁉︎♡♡♡︎ぉ゛♡♡お゛♡ひ、ゃッ♡♡♡」
「きんときが感じるトコロ、ぜんぶ覚えてきたからいっぱいいじめてあげるね?♡」
「ぉ゛♡♡ぁ、イ゛くッ♡♡イくイグッ♡♡♡あ♡あ♡ッ♡♡♡」
だめ…これ…♡
きもちよすぎてあたままわんない…♡
上手く定まっていなかった焦点がぐるりと上を向く。
「お゛♡♡ぁ゛へ♡♡お゛ぉ、♡♡♡♡」
「すご、めっちゃ締めつけてくる…♡」
「おぐッ♡♡んぉ゛♡♡♡♡あ゛♡♡やらッ゛♡♡♡」
ぶるーくの大きな手のひらが、ぶるーくのモノが挿入っている俺の下腹部を上から押した。
「ッ゛♡♡♡あ、ァ゛♡♡っは、ひ♡♡♡♡」
「やばッ♡これめっちゃイイ♡」
「ぁ゛─ッ♡♡♡ぉ゛♡♡♡ぉ、ほ♡♡♡♡ん゛ぁ♡♡」
「ね、きんとき出してもイイ??♡」
「ひ、ぁ゛♡♡、ぉ゛♡♡♡♡やめッ♡♡♡♡」
俺の答えを待つこともなく中出しされる。
「ぁッ…♡ひ、ぁ…♡♡」
ナカにあったかいものが広がる感覚を感じながら、意識を手放した。
br視点
「もしもし〜?」
きんときの体を綺麗にしてベッドで寝かせたタイミングで、スマホのバイブス音がなる。画面には『きりやん』と表示されていた。
『もしもし、Broooock?体はどう?元に戻った?』
「うん、無事に戻ったよ〜!」
『ほんと…!?よかった…!』
ホッとしたような声が機械越しに聞こえる。
『きんときは?』
「今はちょっと疲れて寝ちゃってるみたい。」
『そっか。』
布団に包まりながら、無防備な寝顔を晒すきんときの頭をゆっくり撫でる。
少しやりすぎちゃったかな、なんて思いながらも反省するつもりはない。
『にしても災難だな。急に入れ替わるなんて…』
「色々大変だったね〜、まぁでも悪いことばっかじゃなかったよ?」
きんときの体で録った自慰動画を思い出す。
自分のために録った動画だったけど、きんときに見せたら思ったよりイイ反応をした。
結局数分ぐらいしかきんときに見てもらえなかったな…。ぜんぶ見終わってないし、また今度見てもらお。
顔を真っ赤にしながら恥ずかしがるきんときを想像して、クスッと笑みが溢れる。
「入れ替わるのも悪くないかもね〜」
コメント
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入れ替わり……良いですね!! めっちゃ好きでした!!
好きです❤️ 最高