テラーノベル
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いきなりの告白めいた発言に驚いてしまう。
しかも、多分、と言いつつさらりと言えちゃうところはすごいなぁ。
この人は、私みたいに、ぐずぐず迷ったり、回りくどい言い方で相手を試したりしないのだろう。
「私は……よくわからないです。深山さん、格好いいし、好きになって当たり前すぎるから」
「なんだよ、それ」
「あなたといれば楽に決まってる。迷わず行き先を決めて、歩いて行ける人だもの。ついていくだけでいいんだわ。……でも私、そういうものから卒業するって決めたばかりなの。自分の足で立ちたいって、ようやく思えたんだもの」
深山さんが、傷ついたような顔をした。
彼にしては珍しいその様子は、迷子になった子供のようで、意外であり、かわいくも思えてしまった。
「止めても無駄ってこと?」
「そうですね。どちらかと言えば応援してほしいです」
「……分かった」
彼の口もとが緩く弧を描く。
そして視線が絡む。まっすぐで意味ありげな瞳には見つめられるだけでこんなにドキドキするんだ。
次の瞬間、腕をぐいと引っ張られ、その瞳いっぱいに私が映る。
有無を言わさぬ速さで唇が塞がれ、彼の想いを伝えるように、それは熱く何度も、私に注がれた。
「……やっ、ん」
「やっぱり離したくない」
「ダメです。離して……」
意思の力をフル活動して、私は彼を引き離した。
「……今じゃないです。今の私があなたといたらダメになっちゃう」
「どうして」
「あなたが気に入ってくれたのが、変わり始めた私だから。一緒にいたらまた、甘えん坊で何もできない私に戻ってしまう」
やっと持てた、自分の意思で歩き出す勇気。だから最後まで走りぬきたい。自分が目指す、自分まで。
「……三日間、お世話になりました」
固まる社長に、最敬礼して、私は株式会社フェンスを出た。
鷹槻れん

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鷹槻れん

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水無月 京
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#大人の恋
月詠 涼
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コメント
1件
みぅです🤍🥀 第46話、読みました…! 深山さんの「離したくない」って本音、すごく響きました。でもそれ以上に、自分の足で立ちたいって決めた主人公が「今じゃない」って意思の力で彼を引き離したシーンが切なくて、でもかっこよくて…。やっと持った自分の意思で歩く勇気を最後まで貫こうとする姿に、私も背中を押された気持ちになりました。 ラストの最敬礼と退職宣言、痺れました。続きが気になります🌙