〜前回のあらすじ〜
・筋肉をつけるために頑張ってるカンナの身体を、変な目で見てしまったエス。
変な目で見てしまった罪悪感と、どうしていいか分からない気持ちが混同して、カンナを避けるように。暫くまともに話せていない2人だが…。
〜レッスン終了後〜
カンナ「あの…、エスさ」
エス「さ、さぁ〜てとっ!早く帰らなきゃ!!
ま、またな!カンナ!」
カンナ「…はい。さようなら。」
エス「…っはぁ…。また避けちゃったよ…」
俺は最近、相棒であるカンナのことを避け気味だ。それは周りから見ても一目瞭然らしく、プロデューサも心配してくれるし、あのユメでさえ、カンナちゃんと何かあったの?って聞いてくる始末だ…。
だってしょうがないだろ!?カンナのことそういう目で見ちゃうんですもん!俺!!思春期なんだもん!!仕方ないですよねぇぇえ???
…なんて言い訳は効かないよなぁ。同じメンバーとしてこれから上手くやっていかなきゃいけないのに…。
カンナには昔お世話になったから、こんな形で関係が悪くなるのは嫌過ぎるんだけどさぁ…。
ほんとに、どうしたらいいですか!!!
〜一方カンナ〜
カンナ「…またですか。」
最近、エスさんが僕の事を明らかに避けています。この前僕が筋肉の話をした時くらいからでしょうか…。一体何故?僕が知らないうちにエスさんの地雷を踏んでしまったのか…
まぁ理由がわからない事にはどーしようも無いですね。
はぁ。最近エスさんの事ばかり考えてるせいで余計に疲れますね。なんでこんなことに…
ライカ「カンナ様〜!!」
カンナ「あ…ライカさん。」
ライカ「えひひ!やっと気付いてくれやしたね!」
カンナ「すみません気付かなくて…。考え事をしていました。」
ライカ「そうでやしたか!
レッスンが終わってから固まって動かなくなっていやしたので、何かあったのかと思って
心配しやした(汗)」
カンナ「そうでしたか。余計な心配を掛けてしまってすみません。ライカさん。」
…そうだ。僕には大切なライカさんがいる。
ライカさんの事だけ考えていればいいのに…
何故こんなにエスさんの事を…
ライカ「…カンナ様、最近エス様と何かありましたか?」
カンナ「えっ…何故ですか?」
ライカ「いやぁその…最近カンナ様がエス様と話してるところを見かけないというか…何だかお二人共に気まずそうに見えて…」
カンナ「…そうでしたか。確かに最近エスさんに避けられてる気はします。が、変に気を使わないで大丈夫ですよ。」
ライカ「え゛、避けられて??
だ、だ、大丈夫でやんすか!?
拙、馬鹿なもんで頼りないかもしれやせんけど、一応カンナ様より歳上ですし、出来ることがあれば協力しやすよ!」
カンナ「ライカさん…。
ありがとう御座います。(少しだけ口が緩む)」
ライカ「あ!嬉しそうでやすね!」
カンナ「え…?」
ライカ「えひひ、口元が緩んでやすよ、
カンナ様〜😊」
カンナ「…そうですか。無自覚でした。」
ライカ「…カンナ様は普段、頭が良いですし、難しことばかり喋るので、歳下感が無いでやすけど…今のカンナ様はなんだか可愛いでやすね!」
(カンナの頬を触る)
カンナ「ら、ライカさ…」
エス「す、ストーーーーップ‼️‼️」
カンナ「えっ…エスさん?」
ライカ「あ!エス様!あれぇ?さっき帰ってませんでしたっけ?」
エス「うん帰った!!でも戻ってきた!!
ごめんライカ、相棒借りるわ!!」
カンナ「は…何を言って…」
(エスがカンナの腕を掴む)
カンナ「???」
エス「じゃあまたな!ライカ!!」
ライカ「あ、あい!行ってらっしゃい!(?)」
〜2人で人気のないとこまで来た
カンナ「…なんなんですか?」
エス「….。」
やっっっばい。マジで何してんの俺???
あの後…結局カンナの様子が気になって戻ってみたら、ライカとなんかいい感じになってて…
それがなんか…嫌で…っ。
だからってなんで連れ出したの!?俺!!
後先考えてなさ過ぎだよね??どーしたらいいのこれ!!!!
カンナ「…そのまま黙ってこの場を過ごすつもりですか。」
エス「あっ、いやその…っ」
カンナ「…。エスさん。いい加減にして下さい。」
エス「え、あっ…ごめん…」
カンナ「…僕が何かしたなら謝ります。ですがいくら考えても理由が思いつきませんでした。…エスさんが僕のことを避けてるのは僕が原因では無く、あなたの方に理由があるのでは?」
エス「….ん。そうだよ。俺が1人で空回って、皆にも、カンナにも迷惑かけてる。
ほんとに…ごめんな…っ。」
カンナ「…いえ。別に気にしていませんよ。」
エス「…え゛、ほんとに??」
カンナ「…?はい。なにも気にしていませんが。」
エス「だったら…なんで泣いてんの?」
カンナ「え…」
…?なんで涙が出て…おかしいですね…。
….それに、さっきから心臓の鼓動が早くなっていますね。何故いきなり…
カンナ「…すみません。多分体内の細胞がおかしくなっただけだと思います。(?)
気にしてないでくださ…」
エス「…っ」
(エスがカンナを抱き締める)
カンナ「 エスさん…?」
エス「ごめんカンナ…まさか泣かせるほど悲しませてるとは思わなかった…っ(泣)」
カンナ「いや、ですから、別に悲しんでいませんし、僕の意思で泣いた訳では..。.それより離してくださ…」
エス「うぉおお…カンナごめんなぁぁぁ
情けないリーダーで(泣)」
(更に強く抱き締め)
カンナ「…エスさん…その…苦しいです…」
エス「あっ!ごめんっ!!!」
(急いで離れる)
カンナ「けほっ…。…まぁ、エスさんにも何らかの事情があったのでしょうけど…周りにまで迷惑をかけるのは辞めてください。面倒なので。」
エス「は、はぃ…ほんとすみません…っ!!」
カンナ「…反省してるならもういいですよ。
で、なぜ僕は避けられていたのか理由をお願いします。」
エス「うぐっ…。ですよねぇ〜…」
カンナ「はい。」
エス「そ、そのぉ….理由、とはまた別なんだけど、カンナに1つ言いたいことがあるから、言ってもいい?」
カンナ「?別に構いませんが…。」
エス「ありがと。えぇ…ん〜…そうだなぁ、
なんて言おう….(少し頬が赤くなり)」
カンナ「…あの。話がまとまっていないようであれば、また別の機会でも大丈夫ですよ。
僕ももう時間が無いので、そろそろ。」
(エスに背を向け立ち去ろうとする)
エス「えっ!?ちょ、ちょっっとぉぉおお!!!
待ったぁあ!!(カンナの肩を掴み)」
カンナ「っ??」
エス「ごめんなさいねほんとに!!4歳上のくせに情けなくて!!!もうこの際、もうどう思われてもいいや…っ!」
カンナ「…….?」
エス「カンナ、お….」
カンナ「お?」
エス「お….俺のものになって欲しい‼️」
カンナ「……….はい?」
カンナとエスのすれ違い(?)は続く…
コメント
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もう、キュン止まらない、、、!!!! もうふたりとも私のものになって下さい、!!!