テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#mlmk
🥯🧈🌿𓈒𓏸
3,203
1,062
あてんしょん・rzso・学パロ・rz視点
・幼なじみ設定
・切ない系(そうなってたら嬉しい)
やっとの想いで病院に着いた頃には既に辺りは真っ暗だった 。
病院の長い廊下を、心臓を叩きつけるような足音を立てて走る。
俺らの様子を見てなにか察してくれたであろう看護師さんに教えてもらったのは、廊下を抜けた一番奥の病室。
病室の扉を開けた瞬間、俺の全身から力が抜けた。
規則正しい、けれどどこか頼りない電子音。
……まだ、生きてる。
心音の生死を確認するとらいとたちは、何も言わずに扉の外へ残った。
カタン、と静かに扉が閉まる。
世界に、俺と心音の二人だけが残された。
酸素マスク越しに、浅い呼吸を繰り返す心音。
あの日よりもさらに細くなったその手を見て、俺はベッドの脇に崩れ落ちた。
rz「……バカ。……大馬鹿野郎」
そっと手を掴む。冷たくて、壊れてしまいそうなほど、軽い手。
rz「こんなになるまで……一人で抱えて、何が『さよなら』だ……っ」
その時、心音のまつ毛が微かに震え、重たげに瞼が開いた。
so「…ろ、ぜ……?」
rz「俺……まだ、聞いてねぇ」
so「……なに、を……」
rz「好きだって……ちゃんと、直接聞いてねぇんだよ……!!」
俺の声は、嗚咽でボロボロだった。
心音の瞳が、驚いたように揺れる。
rz 「俺、ずっと好きだった…。小さい頃から、ずっと…!」
「すぐ熱出すくせに“大丈夫”って言うところも、困ってるやつ放っておけないところも。誰よりも…何よりも綺麗に笑うところ……全部、全部好きなんだ…」
「隣にいるのが当たり前だと思ってた。でも、当たり前じゃなかったんだ…っ…!いなくなるなんて、認めたくない…。好きなんだよ、心音!!」
沈黙の中に、俺の泣き声だけが響く。
心音の目から、一筋の涙が零れ落ち、枕を濡らした。
so「……俺も 」
かすれた、でも確かな意志を持った声。
so「俺も、……ロゼが、好き」
ロゼは彼の額に、自分の額を寄せる。
rz「……なんで、言わなかったんだよ。なんでもっと早く、頼ってくれなかったんだよ… !」
溢れ出す問いかけに、心音は困ったように、でも愛おしそうに目を細めた。
so「……だって、……言ったら、ロゼは泣いてくれると思ったから」
rz「……っ」
so「ロゼは、…いつだって自分のことより、人のことを思って泣いてくれる……本当に優しい人だから。」
「……俺のせいで、ロゼを悲しませたくなかった。ロゼが泣く理由を俺にしたくなかっんだ。……最後まで、笑っててほしかった」
掠れた声で紡がれたのは、あまりにも切ない“思いやり”だった。
心音は自分の死が怖いことよりも、俺の涙を見ることを恐れていたのだ。
rz「……そんなの、……そんなの、優しくねぇよ……っ!ひとりで抱え込む方が、よっぽど酷いだろ……っ」
so「…あはは、たしかに……そうだね。ごめんね…」
心音の呼吸が、目に見えて乱れ始める。
指先に込められた力が、少しずつ、少しずつ逃げていく。
so「ロゼ……聞いて。俺の分まで生きて、なんて…そんな呪いみたいなこと言わないから…だから、ただ、ロゼの人生を、生きて…」
rz「……っ」
so「ちゃんと食べて、ちゃんと寝て…、ちゃんと笑って。……それで、また誰かを、好きになって?」
rz「無理だ、そんなの……っ!!」
so「ロゼなら、できるよ。……だって、俺が選んだ、世界で一番優しい人、だから……」
電子音が乱れる。
心音が、最後の力を振り絞るように、俺の手をぎゅっと握り返した。
so「っ、ロゼ……大好き」
rz「俺もだ…俺も、大好きだ、心音…っ!!」
手を強く握りしめる。けれど、抗えない力が彼を遠くへ連れて行こうとしていた。
so「……ふっ、幸せだったよ、さいごまで。ろぜ、だぁいすき…」
その言葉を最後に。
握っていた指から、ふっと力が抜けた。
――ピーーーーーーー。
無機質な音が、病室を支配する。
rz「……心音? ……おい、心音」
返事はない。
俺は彼の温もりが残る手を離さず、額をつけたまま、ただ崩れ落ちた。
ロゼ「……好きだ。好きだよ、心音!愛してる、今までもこれから先もずっと…っ」
扉の向こうから、耐えきれない嗚咽が漏れてくる。
五人の涙が、静かに床を濡らしていた。
時期にやってくるはずだった六人分の春が、夕暮れの病室で、静かに幕を閉じた。
心音の顔は、嘘のように穏やかで、まるで今にも「泣かないでよ、ロゼ」と笑い出しそうなほど、美しかった。
コメント
1件
え〜〜〜〜っ!?!?!?😭😭😭 も、もうダメだ…涙が止まらないよ…!! 幼なじみでずっと好きだったのに、こんな形で気持ちを伝えることになるなんて…切なすぎる…!! 「最後まで笑っててほしかった」って心音の優しさが痛いほど伝わってくるし、ロゼの「ちゃんと直接聞いてねぇんだよ」に心臓ぎゅってなった… あと「俺が選んだ世界で一番優しい人」って台詞、反則すぎませんか…!? もうずっとこの余韻に浸ってしまう…素敵な作品をありがとうございます…✨ 読み終わった今、ただただ胸が苦しいです、大好きです、ありがとう………😭💕