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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
第3章 『遺された手紙と道標』
〜最愛の人が残した最後のお宝〜
第3話 第2の暗号
『まさか暗号を解いたらまた暗号の手紙を渡されるとはな…。』
『とりあえず、4つの手紙を開けてみましょう。』
『そうね。まず、東の大地で見つけたハナマルたちの手紙を見せてくれる?』
『分かった。』
ガサッ。
『光り輝く永遠の証』
『暗号と言うよりは…言葉みたいになるけどどういうことなんだ?』
『次は西の大地の手紙を見せてくれる?』
『これっす。』
ガサッ。
『必ず渡したかった』
『さっぱりっすね。』
『でも何か意味があるような気もするね。』
『ミヤジ、南の大地でもらった手紙をくれる?』
『あぁ。はい、主様。』
ガサッ。
『離れていてもずっと』
『……北の大地の手紙をくれる?百合菜。』
『う、うん。』
『愛してる。フランソワ。』
『…フランソワ様。マルクス様は…面白いお方ですね。暗号で伝えるなんて。』
『主様まさか分かったですか?』
『えぇ。言葉を単体で受け取るんじゃなく、手紙を繋ぎ合わせればいいのよ。そしたら答えは出てくる。』
『光り輝く永遠の証必ず渡したかった。離れていてもずっと愛してる。フランソワ。』
『光り輝く永遠の証というのは…薬指にはめる…結婚指輪のことよ。』
『っ…!』
『フランソワ様。結婚指輪について何か心当たりはありますか?』
『結婚指輪……あっ!中央の大地のお店です。そこで指輪を一緒に見たので…。』
中央の大地 アンティークショップ
『アンネ・フランソワです。主人から何か預かっていませんか?』
『フランソワ様ですね。えぇ。こちらを。』
それは小さな箱に入った結婚指輪だった。
『っ…。あなた……っ。こんなサプライズを用意してるなんて…っ。ずるいわ…っ。』
私は地面に泣き崩れる。
『……でも、残酷なことをなさるのね。マルクス様は。』
『はい…そうですね、主様。』
『え?どういうこと?お姉ちゃん。』
『結婚式前だったでしょう?2人は。結婚指輪は結婚式の時に指輪の交換って言うのがあって…。その時に初めて嵌めるものだから、式場側に預けておくのが普通なの。でもそれを敢えてアンティークショップに預けた…ということは……。自分が死ぬのを分かってた…。ということよ。』
『…!』
『マルクス様は暗号を作る才能もあれば未来を予知する才能もあるのね…皮肉よね…。自分の未来を予知できるのなら天使に消されることも回避できたはずなのに。…でも、言うだけ野暮ね。これがあの人の恋の形なら…もう何も言わないわ。』
『お姉ちゃん……。』
『今日はこの力を使わずに済んだわね。ちょっと安心したわ。副作用はやっぱり辛いし。じゃあ帰りましょう。』
『はい。主様。』
後日。
デビルズパレスに伝書鳩が届く。
『あら。フランソワ様からかしら。』
私は手紙を読む。
『麻里衣様へ。ありがとうございます。
おかげで主人の手紙に込められた想いを知ることが出来ました。』
『ふふ、良かった…。』
『貴方に出逢えてとても幸せでした。さようなら。』
『え……?』
手紙はそう書かれていた。
『どういうこと…?何か引っかかる……。』
私は手紙の封筒の封蝋を見る。
それは、✝︎だった。
『っ、ダメ……っ!!』
私は急いで部屋を出る。
『はぁ、はぁ……。』
『主様!?急いでどうしたんですか!?』
『馬を、バスティン、馬を貸して!!』
『馬を?どうして急に…』
『いいから早く!』
私はバスティンと一緒に馬小屋へ走る。
『ありがとう!』
私は馬をかけて中央の大地へ向かう。
『バスティン!とにかくベリアンさん達に伝えて俺達も後を追うぞ!』
『あ、あぁ…!』
(十字架は「死」や「身代わり」「愛」の象徴…つまり愛を貫くためにフランソワ様は死のうとしてる。亡くなった主人と同じ死に方で…っ!)
その時、天使の警報が鳴り響いた。
『急がなきゃ…っ!!』
アンネ・フランソワ 自宅
『今すぐそちらに行きますからね。あなた。』
ウー!ウー!
『呼んでる…行かないと…。』
私は家を出る。
『はぁ、はぁ…。たしかここら辺に家が……っ。』
『きゃー!!天使よ!』
『悪魔執事はまだか!』
『天使…っ。フランソワ様は…。』
『死になさい。命の為に。』
『居た…っ!』
『早く私も消してください…。主人と同じように…。』
私はフランソワ様の元に走る。
カランカラン……っ。
落ちた仮面など今はどうでもいいくらいに必死だった。
次回 第4話 永遠に一緒
コメント
2件
うわーしないでくれ!やめてねこんな仲良くなったんだから