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桃 源 暗 腐
真 澄 × 四 季
「 思 い 出 を 重 ね て 」
1 . ま だ 気 づ か な い
こちら連載作品となります!!
▽
真っ暗な瞳。
男にしては華奢な身体。
サラサラでふわっとした髪の毛。
俺は知ってる。
淀川真澄という男が誰よりも優しいこと
いつだっけな、
この気持ちに気づいたのは 、ーーーー
「真澄隊長~!!」
「騒がしいやつが来やがったな。」
「俺自分で志願したんですよ!練馬がいいって!」
「ケッ、どーでもいいな。二度と来んなっつったろ?」
「うう 、あの時はすんません…」
「お前だけか?」
「ぁ、はい!俺だけです!」
四季が練馬にいるのは羅刹で自分の行きた いところに体験に行くという授業?が行わ れたからだ。
授業と言っても1時間、2時間という訳では なく、2泊3日という長いようで短い期間 だ。
四季は修学旅行みてぇ!と少しワクワクし た気持ちで来ていた。
まぁ、1人だけできたのは寂しいが 、
「他のところには…何人か行ってんのか。」
「え、そーですね 、」
真澄の表情が曇る。本人が1番分かってる からだ。真澄は感情を表に出さないし、言 い方もキツイことが多く、怖がられている ことを。
「たいちょう…俺は隊長めちゃめちゃいいと思いますよ!」
「あ?急になんだよ…」
真澄の表情がぱっとすると四季も顔をぱっ とする。四季も嫌で嫌で仕方なかったか ら。対して話したことないくせして真澄の 悪口を陰で言われていることが。そしてそ れを真澄が知っていることも。
「あれ、四季くん?」
「馨さん!!」
「そっか 、今日は体験に来たんだよね。」
「はい!!3日間お世話になります!」
「うん 、よろしくね」
「俺はよろしくしねぇ 、」
「も~、またそんなこと言って、四季くんごめんね。」
「いえ!」
「早速だけど四季くんの部屋はどうしようか。」
「誰かと一緒の所だな。 」
「じゃあ四季くんは誰がいいとかあるかな?」
「ん~誰でもいいけど選べるなら真澄隊長かな!」
「……あ?本気で言ってんのか?」
「だめですか!?」
「ダメではねーけど嫌だな。」
嫌だって言って嬉しそうだけどな、と馨は 心の中で呟く。ほんとに嫌だったらダメっ て言うだろうし、そんなことを思いながら クスッと笑う。
「何笑ってんだあ?」
「なんでもないよ。俺はちょっと用事あるから先に行くね。」
「あ 、馨さん!ありがとうございました!」
俺何にもしてないけどなぁと思いながらも 笑顔でありがとうと言いながら手を振る四 季につい頬が緩む。
「馨がそんな好きなら 、馨と部屋同じにすればいいだろ。」
「え?」
四季の口がぽかんと開く。
これは嫉妬?でも付き合っていないし、 真澄隊長は俺なんかよりも馨さんの方が 好きだろう。
なんでこんなこと……
「なんでもねぇ」
がしっ、
四季が真澄の手を掴む。
四季は見逃さなかったからだ。真澄が少し 寂しげな色を瞳に見せたこところを。
「なんだよ、クソガキ。」
「俺は馨さんのことも大好きだけど真澄隊長の方が大好きです 、よ! 」
「……ケっ、いいから部屋に入れる荷物箱べ」
真澄の瞳から寂しげな色が、消えたのを確 認して満足気な顔で荷物を運び始める。
先は長いなぁ。影からひょこりと見ていた馨がぼそっとつぶやく。
2人は気づいていないだろうけどお互いのこと好きだよね。
早く自分の気持ちに気づいて欲しいな。と切実な思いを胸に秘めて、2人の世界から目をそらす。
四季が自分の気持ちに気づくのはまだ先の話。
そして真澄が自分の気持ちに気づくのはもっと先の話。
━━これは2人の長く幸せな恋の物語だ。
━━━━━━━━━𝙚𝙣𝙙 .
あーーー、連載って書くの難しいです
ー!!
読み切りは勢いで書けるけど連載は書けな い!!
あと、馨は真澄のことなんて呼ぶんです か??もー誰か教えてっっ
次の回からもう少し1つの回の長さを伸ば そうかなっておもってます!!
️♡ 💬
▷モチベ爆上がりする!!
コメント
5件
うまい!!確か馨さんは真澄隊長って呼んでた気がする、、、間違ってたらごめんなさい。
相変わらずうますぎる(ToT)