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真澄隊長優しい💖
あまねさんが書く物語全部良すぎだろ....前世って神でしたか?
優しすぎで溶けそう、( × ×꒦꒷ )
桃 源 暗 腐
真 澄 × 四 季
2 . 見 え な い 優 し さ
真澄の部屋に荷物を運んで準備が終わると、真澄に連れられ建物の外に出る。
そこでは隊員 、 馨さんが待っていた。
「真澄隊長 、今日って何するんですか 」
「テメェは戦闘部隊志願だろ 、ならその特訓だ。」
「誰と戦うんですか!まさか真澄隊長とか…」
「そんな訳ねぇだろ。誰か隊員自分で捕まえることだな 、」
「はーーい 」
「お、2人とも遅かったね。じゃあ四季くんはみんなに挨拶でもしよっか。 」
「はい!」
真澄と薫に挟まれた状態で顔をぱぁっと明るくさせて、口を、開く。
「一ノ瀬四季です!!これから3日間お願 いします!!」
隊員の何人かがよろしくな!と声をかけると、四季の目の前にいた隊員が四季を見つめて言う。
可愛い大型犬だな!!って。
「へ…!?」
「うんうん 、四季くん犬みたいで可愛いよね。」
「ちょっと 、!?な 、かわいいって!?///」
「ね 、可愛いよね。真澄隊長」
「ケッ、ただうるさいだけのクソガキ」
「隊長酷い!!」
馨が真澄に四季くん可愛いよねと言うと少し顔を背けて 、そう言う。
それを見て俺嫌われてる!?ってほんの少しもやっとする。
でもそれは真澄も、同じで何に、もやっとしたのか分からないけど、確かに心が曇った。
「怪我して迷惑かけんなよ 、バカ一ノ瀬ぇ 。」
「気をつけます!!」
そう言って猿真澄の背中を見送る。
四季を太陽の光が照らす。
真夏の10時頃。午前とは言え、肌が焼けるように暑い日。
太陽と言う名のスポットライトが四季の寂しげな表情を強調した。
視線を他隊員に移すと、
じゃあ特訓始めるか!!っと明るい雰囲気と始まる。
練習が始まってしばらく経った時 、四季くん!?と焦る様な声が響く。
馨が声の方に目をやると、四季が倒れていた。
馨は 、周りを見渡して、真澄を探した。こっちの様子には気づいていない真澄を見つけて真澄隊長と大きい声で呼ぶ。
声に反応して真澄が振り返るとすぐこちらへ走ってくる。
馨を通り過ぎて四季が倒れているところへ向かうと地面につけている頭を両手で優しく持つと、自分の膝に乗せた。
「おい 、一ノ瀬 。」
真澄が四季の手を触ると、この季節にしては異常な程に冷たかった。
息も上がっていて 、顔もほんのりと赤い。
「水分補給はとってたか?」
真澄が隊員にきくと 、顔を横に振った。
真澄がチッと、舌打ちをすると、隊員が特訓に没頭してて、すみませんと俯いた。
「このバカも悪い。」
そう言って四季をお姫様抱っこの様な形で持ち上げる。
医務室に連れてく、とだけ告げて歩く。
馨はそんな2人をみて、みんなに声をかけた。
「みんな 、四季くんの事は隊長に任せて特訓を続けててね。」
特訓が始まる前よりずっと低いテンションで隊員達は特訓を始めた。
その頃 、真澄 四季の2人は建物内に入っていた。
キーンと耳鳴りがする。
視界がぼやけていく。
ヤベーな 、と思っていると、自分の身体が揺れていることに気づいた。
目を凝らして目の前の風景を、見ようとすると、ぼんやりと目のパッチリとして、光もなく、口だけが笑っている見覚えのある顔が映る。
「ま…すみたいちょ 、?」
真澄は目だけを四季の方に向けると、もう着く。とだけ言ってすぐ視線を前に移した。
足を止めると医務室のドアを開ける。
ソファに優しく置かれ、背もたれに体重をかけるとおでこにひんやりとしたものが置かれた。
「水 飲め。」
「…みず 、」
喉が乾きに乾いて、喉が痛かった。
早く飲みたいと手を伸ばすとゆっくりと上がった手が重りが着いているかのようにばっと落ちた。
力が入らない。でも飲まなきゃ。そう思ってまた手を伸ばそうとすると 、やっぱり届かない。
「…たいちょ 、のみ たい っ 、」
「自分で飲めねーのか?」
こくっと、頷くとしょうがねーなと言いたげな表情をして四季の顎を掴んだ。
ゆっくりとペットボトルを、傾けて 、少しづつ水を流し込む。
ごくっと冷たい水を飲み込むと耳鳴りが少し治まった。
満足した四季を見てペットボトルの蓋を閉める。
「なんで水分補給しなかった?」
「…特訓に没頭しちゃって 、」
「……まぁいい、お前は寝てろ。」
「で…でも っ 、」
「いいから。」
そう言って足早に医務室を出た。
無茶しちゃったな。せっかく来たのに、無駄にしたくない。
そう思いながらソファに全身を放り投げたのだ。
「真澄隊長 、怒ったかな。」
つい言葉を零す。
怒って当然だなと、気づいたから誰も居ない医務室の中でキョロキョロと周りを見る。
誰も居ない事を確認してほっとした。
ソファの上で、軽く寝返りをうつと、くしゃと音がポケットからした。
ポケットの中に手を入れると、入れていた記憶のない塩分タブレットが入っていた。
「こんなの入れてたっけ?」
そうも思ったが、熱中症になっている四季にはそんなことどうでもよくて、入ってたんだ。と片付けて口に放り込む。
舌で転がしながら、早く、早く、と塩分をとる。
そうしてるうちにだんだん瞼が重くなっているのを感じた。
開いているのが辛くて、目を閉じた。
すーすーと寝息が聞こえて来たとき、真澄が再び医務室を訪れた。
塩分タブレットのゴミを確認して、一言呟いてゴミ箱に捨てた。
「ちゃんと、食べたか。」
四季はその塩分タブレットを真澄が入れたことを知ることはないだろうが、
これが真澄という男の
見えない優しさ
であった。
━━━━━━━━━━━━𝙚𝙣𝙙 .
特訓のところ結局書かなかったけど最初書いててめちゃ大変だった!!
誰だよこいつって隊員だし、何するんだ!?とか思いながら書いてた!!
真澄隊長はこういう優しさをあまり見せないだろうなと思った!!
見えないところでも優しさを持っている素晴らしい男なんだ!!真澄は!!
️♡ コメント
▷モチベ爆上がり⤴