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 ヘロンは少なくない驚きを含んだ表情と言い口で昔、数十年前から良く知っている筈だった誇り高い虫の悪魔、ベルゼブブたるアルテミスの副官だったリブラの依り代を務め続けて来たかつての友に言葉を投げる。


「ど、どうしたと言うのだドラゴ…… お前程の者がそこまで卑屈になるとは…… 信じられんっ! そうまでして欲するメダカの資源とは? い、一体何なのだぁっ!」


 ドラゴはキョトンとしたままで答える。


「え? 俺って昔からこうだけど? 素直で他者に譲る事を旨として来たでげそ? げへへへ、ヘロンの旦那ぁ、お忘れですかい? げへへへへぇ!」


 ヘロンは難しい顔を浮かべながらも同意を示す、きっと長い間の友情がそうさせたのであろう。


「そ、そうか? そうだったかな? ん、んでメダカが生み出す資源、だったかな…… お前らの欲する物とは何なのだ?」


 ドラゴはここまでに無く小さな声で答える。


「……えっとぉ、ンコ……」


「はっ? 何だってぇ?」


「は、排泄物を、げへ、その、あ、集めて下さいませんかねぇ? げへへ」


 なんと言う事であろうか、トンボのリーダードラゴは事もあろうかメダカ達のウン○、排泄物を欲し、もしも貰えるならば誇りも何もかもかなぐり捨ててナッキたちに従う事も辞さず、そう言ったのである。


 ○ンコ、ウ○コ、ウン○、が欲しいらしい……


 呆気に取られて固まり捲っているヘロンに、ドラゴの発言が一切判っていないナッキが声を掛ける。


「ねえ、ねえヘロン? ドラゴ君、何だってぇ?」


「うっ、えっとぉー、あのですねぇー…… ドラゴが言うにです、ね…… メダカさん達の、あのぉ…… ○ンコ、が、欲しいそうなんですがぁ…… はい……」


 ナッキはビックリ仰天で返す。


「ええっ! それって糞(フン)って事だよね? んまあ、欲しいって言うならメダカに言うけどさ…… そんな物貰ってどうするんだろう?」


 ヘロンも同感だったのだろう、強く頷いてからドラゴに向けて聞く。


「ドラゴ、その…… 排泄物を欲する理由を教えてくれないか? 一体何に使うのか、ナッキ王はその理由に納得できれば準備すると仰っている」


「そうか! 喜んで話させて貰おう、実はな――――」


 その後、ヘロンとドラゴは数回の会話を交わし、話に区切りが付いたのだろう、ヘロンがナッキ達に視線を移して説明を始めるのだった。


「ナッキ様サニー様、ドラゴが言うにはですねぇ」


「「うん」」


「トンボの子供、幼体であるヤゴが羽化(うか)、成体になる為には、本来三年、少なくとも二年は必要なんだそうでして」


 サニーがナッキの口の中から答える。


「さ、三年! 最低でも二年かぁ…… 割と長いよねナッキィ、アタシ達魚類だったら最初のシーズンで親になるもんね? アタシやナッキはまだだけどぉ……」


「うん、確かにねぇ…… それで? ヘロン! その事とメダカのウン、いいや、排泄物に何か関わりが有るのぉ?」

堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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