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スピルで「クラムボンを殺したのは僕です。」
静寂、日が昇り出す。
開け放たれてる窓
揃った革靴(ローファー)の茶色(ブラウン)
赤色のペトリコール。
スピル「I killed Clammbon.」
学校の四階、暗い廃教室。
カーテンには赤い、綺麗な血の華が咲いてる。
窓際には傷んだローファーと飛ばされそう
な手紙。それも先輩の文字で。
カーテンから目を逸らしてみれば、多分
複数の紅い血の華が咲いているだろう。
それが見つかったのは朝6時過ぎ。
見つけたのは自分だった。
先輩はこの教室で、きっと辛い目に遭ってた。
のもあって、夜この場所で…
(そんなシナリオだったはず。)
生憎、自分みたいなやつに見つけられて
無念も積もりに積もってしまうだろう。
君たちは「いじめに関わっている人」
という図を見たことがあるだろうか。
それの中に傍観者という立ち位置が
ある。自分はきっとそれ。
助けもしないし、参加もしない。
何もしないだけのヤツ。
一番、質が悪い。
先輩を殺したのは実質的に自分。
誰にでも優しい笑みを浮かべる先輩を、そう、
昔の人の作品に例えるのならば、
スピル「クラムボンを殺したのは僕です。」
「お父さん、あれが怖いよ」
「大丈夫、関係ないから」
「お父さん、苦しそうだよ」
「大丈夫、知らなくていいよ」
傍観者、貫き鬱物語(バッドエンド)、
アスファルト、気化する血の華。
追い詰められたあの子は
血の華を咲かせ逃げ出しました。
目を背け逃げた僕には聴こえない
スタートを告げるチャイムは。
止まないフラッシュバック、OMG、後悔よ。
「かぷかぷ」と笑って…。
スピル「クラムボンを殺したのは僕です。」
スピル「誰も手を汚してはいませんけれども、」
スピル「あの子は僕たちに殺されました。」
スピル「無関係気取った僕らの悪意で死んだ。」
先輩に悪いところはなかった。
だからあいつらが嫉妬して、
あんな事態になったんだろう。
だから先輩は自分の手を汚して、そのまま…。
「辛かったんだろうな・・・」だとかは
言えない。無責任すぎるから。
結局見殺しにしてしまった。
誰も助けようとしなかった先輩を。
別に先輩は助けを求めてきた訳じゃない。
でも、あいつらに注意することは
出来たと思う。止めることだって・・・。
でも、それをしなかった。
ごめんなさい。
最近、夢に先輩が出てくる。
でも制服じゃない、綺麗な白い服。
先輩は、儚い声で歌ったり、誰かと一緒に居たり。
自分はただ見てるだけ。
それを永久にも感じるような時間続ける。
先輩の幸せそうな笑顔が、
脳裏に焼き付いて忘れられなくて。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
SUICIDE
「いつか雨は止むから…。」
今降る雨に耐えれない。
誰かの傘を盗んでも、
ビニールは風に剥がされて。
脳から溢れ出て口を過ぎてく、
意味のない言葉が足枷に。
贖罪はもう一つだけなの、
「かぷかぷ」と喚いた。
Are you happy?
スピル「誰が悪い?」
スピル「自分の所為、」
スピル「自分の所為で…」
先輩は消えてしまった。
スピル「自分の所為で死んだ…。」
「贖罪を」
スピル「クラムボンを殺したのは僕です。」
スピル「だからすぐに君に会いに逝くよ。」
「本当に…大好きだから。」
スピル「眩む夜、病ま無し、咲く血の華。」
スピル「僕を殺せるのは僕自身だけだろ。」
スピル「今際の際まで来たからさ、」
スピル「最後、自分(あいつ)を殺して終わりにしたんだ。」