テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
937
25
13,174
昼休みが終わって五限目。
「あっぶねぇ、ギリ間に合った…。」
「おつかれぇ。てか、今日古語の単語テストあるけどだいじょぶそ?」
「ぬしかわからん。」
「逆になんでそれだけわかるんだよw」
国語は古典に入ったようで、小テストが増えたらしかった。
「てか、転校二日目でテストはきつい。」
「それはそう。」
先生が入ってきて、慌てて自分の席に着く。
テスト用紙が配られたが、案の定わからん。
「8割以下は直し提出な。」
追試じゃなかったことをありがたく思いながら、十点満点中、2点しか取れなかったことに絶望する。
さすがにやべぇ…。
「え、ひばやばくない?」
「うぅ…。」
奏斗にさらりと言われた言葉が胸に刺さる。
「あとで教えてくれ」
「まぁ、これ暗記なんだけどさ。」
「授業を始めるぞー。」
今日は平安時代のモノをやるらしい。
男が浮気してる。
こういうの多いよなぁ。
「『田舎わたらい』だって。ひばじゃん。」
「俺じゃないですぅ。」
「意味は違うけどさこれ発音どうなるんだ?」
いなかわ↑たらいなのか、いなかわ→たらいなのか…。
「ま、どっちやろね。」
幼馴染を思い続けて結婚した話。
男に新しい女ができたけど、本命はそれに気づかず男に沿い続けていた。
男は疑って本命に嘘をついて隠れてみる。
本命は男を思う歌を詠んでいて、男は浮気をしなくなった。
「今日はこれくらいだ。」
起立、気を付け、礼。
「ありがとうございました。」
チャイムが鳴って授業が終わる。
6限は総合だからそんなに難しく考えることはないだろう。
イブさんに返事しないとなぁ。
知ってる人って誰なんだろう。
俺もわかる人かなぁ。
そんなことを悶々と考えながら時間を過ごした。
「ひば~もう放課後だよ。」
「やっべ‼‼」
「目ぇ開けたまま寝るとか器用だねぇ。」
「寝てないし。」
「じゃぁ先生何話してたか言ってごらんよ。」
「うーん。勉強?」
「全然違う。てか帰ろ?」
「あ、イブさんとこよってっていい?」
「…。いいよ。僕も一緒に行ってもいい?」
「うーん。いいんやない?」
「疑問形www」
奏斗と一緒にイブさんのクラスに行く。
「お、来たぢゃん」
「え?イブまじで告ったん?」
「違うって。」
「告られたん?」
「いや?全然。」
ロレさんも一緒に居て、俺が来たことに驚いている。
告白って。
どんなうわさやねん。
「あの、俺いつでも開いてるんでイブさんの都合がいい時がいいです。」
「いい子だなぁ。じゃ、明日の放課後とかどう?」
「ぜひ。」
「じゃ、それで決まりね。来てくれてありがと。」
「いえいえ。またどっか行きましょうね。」
「んふふwいけたらね。」
イブさんと話をつけて、教室を出る。
「…まじで告白じゃなかったんだね。」
「そういっとるやん。帰ろ。」
「そうだね、」
階段を下りていくと、昇降口のところにアキラとセラおがいた。
「‼アキラ!美園‼」
「あれ、雲雀だ。」
「本当ですね。」
「嘘なことある?」
勢いに任せて、肩を組みに行く。
「一緒に変えろーぜ!」
「…。風楽はいいんですか?」
「?4人で帰ろうってことだったんやけど、やだった?」
「いや、一緒に帰ろ。」
「さっすが奏斗‼行こうぜ!」
競争な!と言って走り出す。
あの頃を思い出して、懐かしんだ。
2日目はこれで終わりだと思っていた。
夜にあんなことが起こるなんて思ってもいなかったのだ。
コメント
1件