テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
朝のゆるい空気に包まれながらも、俺の胸にはまだ小さな不安がくすぶっていた。
でも、涼ちゃんと若井が隣にいるだけで、少しだけ心が軽くなる気がした。
「さあ、今日は何しようか?」涼ちゃんが飴を噛みながら言った。
若井はコーヒーを一口飲んで、にやりと笑う。
「まずは掃除だな。昨日のキッチン、あれじゃ俺らも風呂入れねえぞ」
俺も苦笑いしながら立ち上がった。
「そうだねぇ。やっぱり、日常って面倒だけど、それが一番大事なんだよね、」
三人でバタバタと動き出したその日、
俺の中の闇は少しだけ遠ざかったように感じた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!