テラーノベル
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「秀ってもしかして…しう様?」
秀は俺から目をそらす
「スゥゥ…ハイ」
マジでマジで?
夢、夢?夢かな?
俺は自分の頬を引っ張る
痛い
「お前、何してんの?」
「夢かな~って思って…、痛かった」
「やっぱ、ばかだなお前」
「鍵を閉め忘れるお前も大概だろ」
「ぐ、ぐぅの音もでねぇ」
久しぶりに秀と話した気がする
やっぱ、楽しいわ
「あの〜、俺がしうってことは、言わないでもらえ…」
「わかった」
「は?」
え?
「いや、言う必要ないじゃん 」
「た、しかに? 」
「そもそも、言える友達がいないし」
「は?あの、陽キャたちは?」
「あいつらは、ただの知り合い」
あいつらのこと、信用してないし…
「お前、友達の基準高すぎだろ」
そうか?
まぁ、俺、基本人は信じてないから基準は高いのか
「で、お前何してたの?」
「動画の編集」
だから、声が聞こえてきたのね
「編集なら手伝える、任せろ」
「は?なんで?」
「え、お前、忙しいんだろ?なら、手伝うだろ」
「でも、お前が俺を手伝う理由がないじゃん!」
そう言われたらそうかもしれない
「唯一の親友見放すわけないだろ」
「……」
秀の返答はなかった
「じゃぁ、やるわ」
「あの、えと…」
「?」
「ありがと」
「おぉ!」
俺達はそんなセリフを交わし編集作業に取り組み始めたのだった
コメント
2件
200いいねありがとうございます!!
投稿遅くなってすみません