※木兎光太郎の夢小説
※キャラ崩壊注意
※原作とは関係ありません
「」→夢『』→木兎光太郎〔〕→その他キャラ
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〜赤葦side〜
〔...夢さんから返事が来た〕
短い通知の光が暗い部屋を照らした。指で画面を開いて、ゆっくりと文章を読んでいく。
『光太郎には、バレーに集中して欲しい。私は、光太郎の重荷になりたくないの』
〔...そういうこと、だったんですね〕
スマホをそっと伏せて、息を吐いた。あの人らしい。最後まで、木兎さんのことを考えている。泣きながらでも、笑顔で背中を押していく人だ。
〜翌日の部活終わり〜木兎光太郎side
俺は体育館の隅で、1人ボールを見つめていた。赤葦が静かに歩いてきて隣に座った。
『...赤葦、俺、なんで夢...』
声が震えた。色んな感情が混ざって苦しかった。そしたら赤葦が、ゆっくりと口を開いた。
〔...夢さんは木兎さんにはバレーに集中して欲しいみたいです。疲れてても、全部を大切にしようとする姿を見るのが辛かったって〕
『...やっぱり...俺のせい?』
〔違います。...あなたを信じてるんです。だから、離れたんですよ〕
赤葦にそう聞かされたあと、俺は自然と笑みがこぼれた。
『...そっか。夢らしいな。』
〔...ですね〕
『赤葦、俺、もっと強くなるよ。いつかテレビで夢が見たとき、”やっぱり光太郎はバレーが似合う”って思ってもらえるように』
その時にはモヤモヤした気持ちがすっかり晴れていた。自分のやるべきことが分かったような気がした。体育館の照明が落ちていく中で、ボールを拾い上げる音がいつもより澄んで聞こえた。
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