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※木兎光太郎の夢小説
※キャラ崩壊注意
※原作とは関係ありません
「」→夢『』→木兎光太郎〔〕→その他キャラ
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〜光太郎と別れて数ヶ月〜
スマホの通知音が鳴ったのは、あの日の夜だった。光太郎からのメッセージ。
『春高見に来て!』
行きたいと思った。でも、行けない。今光太郎に会ったら感情を抑えきれなくなっちゃう。結局、未読のまま時間だけが過ぎていった。
〜光太郎と別れて数年〜
私はあの日光太郎から来たメッセージの通知をまだ消せていない。それでも、彼の試合はテレビ越しで今でも全部見ている。
画面の向こうで跳ぶ彼は、私の知っている光太郎のままで。でも、誰よりも遠い人になっていた。
試合終了ーー
〔...本日の勝利インタビューです!〕
テレビのアナウンサーの声に、私は息を止めた。汗で髪を濡らしながらカメラの前に立ったのが、光太郎だったからだ。
〔木兎選手は応援してくれた人にどんな言葉を送りたいですか?〕
『...えーっと。応援してくれたみんな本当にありがとう!』
『...それから!俺今でもお前のこと大好きだぞ!俺強くなったんだ!今度こそ全部ちゃんと大切にする!』
昔と同じ真っ直ぐな笑顔でそう語る光太郎の首には、私が昔贈ったネックレスがかけられていた。
胸が締め付けられた。涙が止まらなかった。画面が滲んで見えなくなった。それでも、
彼の声だけははっきりと耳に残った。
そして、スマホが震えた。赤葦くんからのメッセージだった。
〔夢さん!テレビ見てますか?〕
「うん、見てるよ」
〔あの、今度の木兎さんの試合一緒に観にいきませんか?〕
迷いなんてない。迷うわけがない。
「行く、今度こそ、ちゃんと観に行く。」