コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
遂に誕生日が来た‥…。お家全体が凄いことになっている。飾り付け、家具などの模様、全てが可愛くなっている…。
(2歳児の誕生日よね?こんなに豪華じゃなくてもいいんじゃ?)
コンコンッ
「はーい」
「お嬢様とお着替えをそろそろいたしましょうか」
「わかったー」
「お嬢様と随分と話せるようになりましたね」
ギクッ……。
「え~と、みんなとたくしゃんお話ししちゃり、してるからかにゃ?」
(ところどころ噛んでしまう……。)
「ちょっと噛んでいますが、お上手ですね。私もお嬢様と話せてとても嬉しゅうございます」
「そ、そう…」
「そういえば、今日は少し遅めに出るようにとのことです」
「しゅこし遅く?」
「はい。ヴェレク様達が帰ってくるのが少し遅くなるようです」
「わかった」
ドタドタドタドタドタ‥‥!
「フォルラ〜♡来たわよ〜………。………天使!!」
「お、お母しゃま?!」
「奥様。お嬢様は今お着替え中なので抱きつくのは後でにしてくださいまし」
「こんな可愛い子を見て、抱きつかない人がいるかしら?!」
「いらっしゃいませんよ」
「ならいいじゃないの!!」
「”着替え中”なので”後で”にしてくださいともうしたのですが?」
「!?!?そう、後から…後からたくさんだけばいいのよ!フォルラ!後からたくさん抱くからねっ!」
「はっ‥はい‥‥」
「…………」
「…………」
「奥様は、ただの子供好きと言えるのか…」
「は、はは……」
ただただ苦笑いするしかなかった。
「兄様はちゃんとフォルラと合うのは初めてですよね?」
ドラズは兄たちの迎えに行っていた。ドラズも、もうすぐ学園に入るから近辺のことは把握しとかないといけない。だから、兄たちの迎えと称じながら、街を探索してる。
「フォルラはどんな反応をするのでしょうね?」
「どうだろうね。他の女の子たちみたいに、言い寄ったりしないといいけど‥‥」
そういうのは2番目の兄、カディルド。いつも笑顔を絶やさず、優しく人気だが、それが故に怖いとも噂される。彼の心は計り知れない。
「でも、逆の反応だったら、驚くかもw」
「カディルドお兄様が、驚く姿見てみたいです!!」
「ハハッ、見れるときは見れると思うんだけどな?オバロはどう?」
「俺は、元気な奴だな!一緒に剣をやりてぇ!」
3番目の兄、オバロ。4番目のドラズとは数ヶ月違いだが、学園に通っている。明るく、天真爛漫で気合が有り余ってる元気な男の子。だが彼に剣をもたせると人が変わるだとか…。
「とにかく、俺と同じ力だったら何でもよしだ!」
「だったら、僕たちだけで十分じゃない、オバロ。ドラズも結構できるよね?」
「カディ兄達とドラズは慣れたんだ!」
「慣れかぁwヴェレク兄様はどう?」