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お気に入りの場所に連れて行ってくれるギリシャさん優しすぎる、!
Greece
注意
これはaph(ヘタリア)の夢小説です。実在している国とは関係ございません。苦手な方は読まないようお願いします🙇作者は文を書くのが初心者です。誤字脱字は見逃して頂けると幸いです。解釈違いにはご注意ください。
(遅くなりすみません……。ヘラの口調掴めなさすぎて……)
飛行機を降りた時、なんだか時が少しゆっくりになったように感じた。どこかの本でギリシャ人はのんびり屋と書いてあった気がした。そのせいかな?なんて思いながら菊さんのお友達を探してみてもなかなか見当たらない。菊さんからは「背が高くてのんびりとしている方」と聞いている。…前、少し遅れてやって来たアントーニョの事を思い出した。彼も遅れてきたからきっと今回の人も遅れてくるのだろう、と思い少し暑いが待つことにした。「あついなぁ…」私が額の朝をハンカチで軽く拭きながらそう呟くと突然「これ。飲まないと、熱中症で倒れるから。俺の家、暑い。…君が🌸、でしょ。あと俺の家、暑いから気をつけて。」と背がとっても高い男の人が水の入ったペットボトルを私に差し出してくれた。「あ、ありがとうございます…!あの、お名前って」「…ヘラクレス。好きに呼んで」と少し素っ気なく返されてしまった。「そろそろ、行くんでしょ」と前をゆっくり歩く彼の後ろを歩いて行った。
「あの、これどこ向かって歩いてるんですか?」私が恐る恐る聞くと彼は少しだけこっちを向いて「俺の、お気に入りの場所」とだけ言ってまた歩き出してしまった。ギラギラと私達を太陽が照らす時期、彼が向かっているお気に入りの場所はどこなのだろう、少し興味が湧いてきた。「…お気に入りの場所なんか、私を連れて行ってくれてもいいんですか?」どうしても気になってしまうのがあって彼に尋ねてみると彼は少しだけ笑って「君、思ったよりいい子そうだし。…それより、君に見てほしいものがある。」と言って前を指さした。ヘラクレスが指さした前には沢山の遺跡…と、猫。猫も沢山だ。猫達がにゃーにゃーと彼を歓迎するように鳴いている。彼が一つの遺跡の横に寄りかかるようにして座った。そして私に手招き。しながら「🌸も、座って。ここなら涼しいから。」と言っている間にもヘラクレスの頭や肩に猫が集まっていく。私が隣に座っても相変わらず集まっていく。するとなぜか彼はうとうとし始めて最終的には気持ちよさそうな寝息を立てて暖かい風に吹かれながら寝てしまった。私は暫く戸惑いながらも猫を撫でていたが、帰る時間というものが来てしまった。だけどヘラクレスはまだ寝ている。軽く揺すったが起きなかった。何も言わずに帰るのも気が引けたから鞄に入っていたメモ帳とペンで短いメッセージを書いて彼の手に握らせておいた。そして起こさないように少し小さい声で「今日は、ありがとうございました!」とだけ言って私は駅に向かっていった。