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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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眠っている星漿体をお姫様抱っこしている悟。


「一応医者に診せる?」

「硝子がいればねえ」

「あ、芹那」

『ん?』

「医療の知識あるよね」

『一応ね』

「へえ。凄いね」

「お。起きた」


バチィッ

悟をビンタする。


「プッ」

『わはっ』

「下衆め!!妾を殺したくば、まず貴様から死んで見せよ!!」

「理子ちゃん落ち着いて。私達は君を襲った連中とは違うよ」

「嘘じゃ!!嘘つきの顔じゃ!!前髪も変じゃ!!」

『あはっ』

「そこの女!!貴様もじゃ!!!」

『あ?』

「ぃいやーー!!不敬ぞー!!」

『わははっ!やれやれー!もっとやれー!!』


悟と傑は天内を引きちぎる勢いで引っ張る。


「おっ、おやめ下さい!!」

「黒井!!」

「お嬢様、その方達は味方です」


黒井は呪霊に乗り天内に提言する。


「…何に乗ってあるのだ?」

「これは、前髪の方の術式です!!」

「その言い方、やめてもらえます?」

『わはっ』

「芹那笑いすぎ」

『すんません』

「[呪霊操術]、文字通り、取り込んだ呪霊を操れるのさ」

『思ってたよりアグレッシブなガキンチョね』

「そうだね」

「同化でおセンチになってんだろうから、どう気を遣おうか考えてたのに」

「フンッ!!いかにも下賎な者や考えじゃ」

腕を組みながら私たちを見下したように言う。

「あ゛?」

「いいか。天元様は妾で、妾は天元様なのだ!!貴様のように“同化”を“死”と混同している輩がおるが、それは大きな間違いじゃ。同化により妾は天元様になるが、天元様もまた妾となる!!妾の意思!!心!!魂は同化後も生き続け…」

「待ち受け変えた?」

「井上和香」

「へえ、芹那は?」

『私この前のおさななとのユニバ』

「えー、私達との写真にしようよ」

『それもいいねー』

「聞けえ!!」

『あの喋り方だと友達もいないじゃろ』

「快く送り出せるのじゃ」

「学校じゃ普通に喋ってるもん!!」

「あっ」

「…学校!!」

「黒井!!今何時じゃ!?」

「まだ昼前…ですがやはり学校は」

「うるさい!!行くったら行くのじゃ!!」

『「「?」」』






「はあ!?さっさと高専戻った方が安全でしょ!!」

《そうしたいのは山々だが、天元様の御命令だ》

「…」

《天内理子の要望には全て応えよと》


悟が夜蛾せんとの電話を終えた。


「チッ。ゆとり極まれりだな」

「そう言うな悟。ああは言っていたが、同化後、彼女は天元様として高専最下層で結界の基となる。」

『友人、家族、大切な人達とはもう会えなくなる』

「好きにさせよう。それが私達の任務だ」


ゼロとヒロに会えなくなる。それは嫌だな。


「理子様にご家族はおりません。幼い頃事故で…それ以来、私がお世話して参りました。ですからせめて、ご友人とは少なくとも​──────」

「それじゃあ、貴方が家族だ」

「…はい」

『傑は優しいなー』

「ふふ、惚れたかい?」

『んやw』

「傑、監視に出してる呪霊は?」

「ああ。冥さんみたいに視覚共有が出来ればいいんだけどね。それでも異常があればすぐに​───────」

『傑?』

「悟、芹那、急いで理子ちゃんの所へ」

「あ?」

「2体祓われた」

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