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眠っている星漿体をお姫様抱っこしている悟。
「一応医者に診せる?」
「硝子がいればねえ」
「あ、芹那」
『ん?』
「医療の知識あるよね」
『一応ね』
「へえ。凄いね」
「お。起きた」
バチィッ
悟をビンタする。
「プッ」
『わはっ』
「下衆め!!妾を殺したくば、まず貴様から死んで見せよ!!」
「理子ちゃん落ち着いて。私達は君を襲った連中とは違うよ」
「嘘じゃ!!嘘つきの顔じゃ!!前髪も変じゃ!!」
『あはっ』
「そこの女!!貴様もじゃ!!!」
『あ?』
「ぃいやーー!!不敬ぞー!!」
『わははっ!やれやれー!もっとやれー!!』
悟と傑は天内を引きちぎる勢いで引っ張る。
「おっ、おやめ下さい!!」
「黒井!!」
「お嬢様、その方達は味方です」
黒井は呪霊に乗り天内に提言する。
「…何に乗ってあるのだ?」
「これは、前髪の方の術式です!!」
「その言い方、やめてもらえます?」
『わはっ』
「芹那笑いすぎ」
『すんません』
「[呪霊操術]、文字通り、取り込んだ呪霊を操れるのさ」
『思ってたよりアグレッシブなガキンチョね』
「そうだね」
「同化でおセンチになってんだろうから、どう気を遣おうか考えてたのに」
「フンッ!!いかにも下賎な者や考えじゃ」
腕を組みながら私たちを見下したように言う。
「あ゛?」
「いいか。天元様は妾で、妾は天元様なのだ!!貴様のように“同化”を“死”と混同している輩がおるが、それは大きな間違いじゃ。同化により妾は天元様になるが、天元様もまた妾となる!!妾の意思!!心!!魂は同化後も生き続け…」
「待ち受け変えた?」
「井上和香」
「へえ、芹那は?」
『私この前のおさななとのユニバ』
「えー、私達との写真にしようよ」
『それもいいねー』
「聞けえ!!」
『あの喋り方だと友達もいないじゃろ』
「快く送り出せるのじゃ」
「学校じゃ普通に喋ってるもん!!」
「あっ」
「…学校!!」
「黒井!!今何時じゃ!?」
「まだ昼前…ですがやはり学校は」
「うるさい!!行くったら行くのじゃ!!」
『「「?」」』
「はあ!?さっさと高専戻った方が安全でしょ!!」
《そうしたいのは山々だが、天元様の御命令だ》
「…」
《天内理子の要望には全て応えよと》
悟が夜蛾せんとの電話を終えた。
「チッ。ゆとり極まれりだな」
「そう言うな悟。ああは言っていたが、同化後、彼女は天元様として高専最下層で結界の基となる。」
『友人、家族、大切な人達とはもう会えなくなる』
「好きにさせよう。それが私達の任務だ」
ゼロとヒロに会えなくなる。それは嫌だな。
「理子様にご家族はおりません。幼い頃事故で…それ以来、私がお世話して参りました。ですからせめて、ご友人とは少なくとも──────」
「それじゃあ、貴方が家族だ」
「…はい」
『傑は優しいなー』
「ふふ、惚れたかい?」
『んやw』
「傑、監視に出してる呪霊は?」
「ああ。冥さんみたいに視覚共有が出来ればいいんだけどね。それでも異常があればすぐに───────」
『傑?』
「悟、芹那、急いで理子ちゃんの所へ」
「あ?」
「2体祓われた」