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ごくりと唾を飲み、肩を張ってレインの言葉を待っていると、彼もまた表情を引き締めてテーブルの上で指を組んだ。

そうして少しだけ身を乗りだすと、落ちついた声音で話し始める。

「まず、始めにはっきりさせなければいけないことなんだが――」

室内が静かだからだろうか、レインの声が普段より大きく感じる。

……わたしが緊張しているからかもしれない。

「おまえはさきほど、今が夢なのか現実なのかわからない、と言ったな」

確かめるように言うレインに、わたしは神妙にうなずいた。

わたしが一番知りたいのはそこだった。

それによって、今の自分の状況も気持ちの持ちようも大きく変わってくるからだ。

「おまえの言うその『夢』が、寝ているときに見るあの不思議な幻覚のことをいうのだとしたら――今はその『夢』ではない、すべて現実に起きていることだ」

「現、実……」

はっきりと言いきったレインのその言葉に、***************

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