ごくりと唾を飲み、肩を張ってレインの言葉を待っていると、彼もまた表情を引き締めてテーブルの上で指を組んだ。
そうして少しだけ身を乗りだすと、落ちついた声音で話し始める。
「まず、始めにはっきりさせなければいけないことなんだが――」
室内が静かだからだろうか、レインの声が普段より大きく感じる。
……わたしが緊張しているからかもしれない。
「おまえはさきほど、今が夢なのか現実なのかわからない、と言ったな」
確かめるように言うレインに、わたしは神妙にうなずいた。
わたしが一番知りたいのはそこだった。
それによって、今の自分の状況も気持ちの持ちようも大きく変わってくるからだ。
「おまえの言うその『夢』が、寝ているときに見るあの不思議な幻覚のことをいうのだとしたら――今はその『夢』ではない、すべて現実に起きていることだ」
「現、実……」
はっきりと言いきったレインのその言葉に、***************
**********************
*******************
*************************
************************
*******
**************************
*************************
続きはVIPプランで読みましょう
10,000以上のストーリーが読み放題
VIP限定ストーリーが読める
広告表示なし
いつでもキャンセル可能。