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第6話 黒幕デビュー
(――私、ジェイドのお兄さんの顔わからなくない!? どうやって見つけるの!?)
「兄上はすでに、配置についているのか」
「はい。私が指定した場所に、すでに移動していただいています」
理世が焦る一方で、ジェイドは平然と状況の確認をしていた。
(めちゃくちゃ余裕そうなんだけど!? 探すの私なのにぃ!)
ピンチに気づいているのは自分だけなのでは、という絶望感で内心叫ぶ理世。
――その一方で。
「『……理世に顔を見てもらってから配置についてくれていたら、話が早かったのに』」
影空間に響いたジェイドの声は、苦々しそうだった。
(なんだ……ちゃんとわかってくれてるんだ)
「『でも、心配はいらないよ。当然、僕は兄上の顔を知ってるし』」
気遣うようなジェイドの声が降ってくる。
苦々しさはないものの、宥めようと必死なように理世には思えた。
(……そうだよ、確*********************
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