莉犬「...ころちゃん..どうなるのッ?死んじゃったりしないよねッ?」
『..。』
莉犬「ッ!ねぇってばッッ‼‼」
「......俺...ころちゃんが居なくなって...生きるなんて出来ないよ..」
俺たちの前では赤くランプが光った『手術中』の文字がある。
ずっと泣いてるるぅと、ころんの死を受け入れたくなくて必死に大丈夫と願って叫んでる莉犬、
何も言えずに静かに泣くなーくん、必死の歪んだ笑顔で耐えているジェル、絶望している俺。
__そして、病院に来てから数時間。ランプが消えた。
莉犬「ッ‼あのッ!!!ころちゃんはッ‼」ポロッ
先生「一命は取り留めました、。ですが、膵臓癌が悪化しており、後2週間も無いでしょう。」
るぅと「そ、んなッ...、」ポロッ
「ど、どうにかなりませんかッ...?」ポロポロ
先生「膵臓から他の臓器にも癌ウイルスが移ってしまっており、大変難しいです...。」
「ドナーを見つけなければ、ころんさんは後2週間以内にお亡くなりになります。」
さとみ「...幾つ...臓器には...幾つ...移ったのでしょうか...?」
自分でも分かる。声が震えていて怖いのが。
先生「...膵臓を合わせ、5つです」
ななもり「...俺たちで...俺たちで見つけます!だからッ...どうかころちゃんをッ‼」ポロポロ
先生「最善は尽くします。ころんさんの病室をご案内します。声を掛け続けてあげてください」
ジェル「、はい...」
ガラガラッ...
さとみ「ころん...なんで、なんでだよッ...」ウルッ
莉犬「起きてよッ...!お願いッ…」ポロッポロ
るぅと「ころちゃん...」ポロポロ
ななもり「ころちゃん..俺一人じゃ...弟達を守れないよ...」ポロポロ
ジェル「また、ゲーム一緒にしよやッ...!」ポロッ
ころん「...皆...泣き虫ッ、...だねぇ...大丈夫だよ...、お兄ちゃ...んが...居るからね...、」
『ッ‼‼』
「ころちゃんッ!!ころんッ!!」
るぅと「心配ッ!掛けないでくださいッ...!!居なくなったらッ!どうしようってッッ!!」ポロポロ
ころん「...死ね、無かったかぁ...あーあ...あ、でも...余命2週間だから...いっか...」
莉犬「ッ‼死ななくていいのッ‼病気はッ!俺たちでなんとかするからッ!今日を生きてよッ!!!」
ころん「...ごめんね...?...でも...病気...治らないや...」
「同意も...しないつもりだから...本当に...ごめんなさい...」
さとみ「生きろよッ!!お願いだからッ!俺等だけにすんなッ!!」
ころん「...きっと...ドナー見つからないから...w...だから、期待なんかしない方が良いんだよ...?」
ジェル「ころちゃんが期待しなくても...俺等が期待して信じるッ!!だからッ!諦めんな‼」
ころん「僕の弟達は頑固だねぇ...大丈夫...僕が居ない生活にも...きっと慣れるよ...」ニコ
莉犬「慣れたくないッ‼お願いだからッ...生きてよッ!...」
ころん「病院では静かに、ね、、、?」ニコ
莉犬「ッ...ころちゃんが死ぬなら...俺もっ...」
ころん「それはお兄ちゃんが許しません...。」
ジェル「そうや、俺らも許さへんで」
莉犬「ッ!じゃぁッ!じゃぁ...ころちゃんもッ生きてよッ‼」
ころん「...ごめんね...」
莉犬「...なーくん...相談、聞いてくれない...?」
ななもり「...?いいよ...?」
「じゃぁ...ころちゃん達、ちょっと行ってくるね」
ころん「行ってらっしゃい」ニコ
るぅと「、なんで...病気の事、内緒にしてたんですか...?」
ころん「...それは...、」
さとみ「ころんの事だ。どうせ心配掛けたくなかったんだろ」
ころん「う”ッ...その通りでございます...」
るぅと「言われないほうが心配ですッ!僕達に隠し事とかッしないでくださいッ!!」
ころん「...診断書と...日記...見たんだよね...」ニコ
「もう隠し事なんて何も無いよ」
るぅと「それなら良いんですけど...」
ジェル「こんな話してる中悪いんやけどさ、なーくん達遅ない?」
さとみ「確かに」
「俺見てくるよ待ってて」
さとみ「あ、なーくんー、莉犬ー。」
莉犬「さとちゃん...」
ななもり「丁度いいんじゃない?話してあげなよ。時期に話さなきゃいけなくなるんだし」ニコ
さとみ「莉犬?何のこと?」
莉犬「...そうだね...、_______」
ころん「皆、そろそろ帰ったら?もう時間も時間だし、僕もこんなに喋れるようになったしさ...!」
莉犬「..そう、だね...俺も眠くなってきたし、そろそろ帰りたいかも...!」
ななもり「分かった、ころちゃん明日も来るからね」
「おやすみ」ニコ
ころん「うん、皆おやすみ」ニコ
るぅと「何かあったら必ず連絡、ですよ..?」
ころん「分かってる...w」
さとみ「無断で外出るんじゃねーぞー」
ころん「出ないよ、w」
ジェル「はよねーや」ニパッ
ころん「ジェルくんもねっ...!」
ガラガラッ
ガチャ・・・
ななもり「ただいまー」
莉犬「皆に...話があるのっ...」
るぅと「...僕は...賛成です...」ニコ
ジェル「..俺、も...!」
さとみ「...皆賛成だな」ニコ
ななもり「後は...一致してれば...」
ななもり「よしっ...皆準備出来た?もう行くよー?」
るぅと「僕は完璧です!」
莉犬「俺もー!」
さとみ「俺もー!」
莉犬「真似すんなよー!w」
さとみ「してないよー?w」
莉犬「絶対してんじゃんw」
ななもり「後はジェルくんだけだね!」
ジェル「皆ごめーん!ほら、俺友達多いやん?☆」
るぅと「その語尾の星うざいです」
ジェル「えー!?」
さとみ「同感ー」
莉犬「俺もー」
ななもり「じゃぁ、行こっか!」
『はい!うん!』
ガラガラッ
莉犬「ころちゃんっ!!ドナー提供してくれる人っ見つかったよっ!!!」
ころん「おはよー、って、え...!?臓器5つだよ...!?」
るぅと「本当にッ...良かったですッ...!」ポロポロ
ころん「あー、泣かないのっ...w」
「ね...?」ニコ
るぅと「はいっ...!」ポロッ
ななもり「ころちゃんッ!同意ッ、してくれるッ?」ポロポロ
ころん「...どうしよう、w」
さとみ「お金のことなら気にすんな叔父さんと叔母さんが出してくれるって」
ころん「...それなら...手術...しようかな...?」
ジェル「ッ!ありがとうッ!」ポロッ
ころん「それは僕のセリフだよッ!皆が見つけてくれたんでしょ...?本当に、ありがとうッ!」
莉犬「ッ、、、長生きしろよッ!!」
ころん「うんッ!皆もねッ!」
『勿論!』
先生「ころんさん、手術受けますか?」
ころん「はい...!」
先生「ッ!そうですかッ..!では、今日の18:30から、手術を開始します」
ころん「宜しくお願いします...!」
ななもり「あ、待って...今日家庭訪問の日じゃない?」
るぅと「あ、!そうでしたッ...忘れてた...」
ころん「何時からッ!?」
ジェル「17:00からやった気がする!」
ころん「早く行かなきゃじゃんっ!じゃあ、目が醒めたらまた会おうね!」
『うんっ!』
莉犬「ころちゃんっ、ぎゅーしてもいいっ?」
ころん「えっ?w急にどうしたの?wいいよ?w」
「おいで?」ニコ
ななもり「俺たちもしよっか!w」
ギューッッッ
ころん「んわぁっw苦しいよぉw」
グスッ
ころん「え!?w誰か泣いてる?w」
るぅと「僕じゃっ...ないですっ!」
ころん「いやいや、るぅとくんじゃんw」
「ほら、そろそろ行かないと!w」
莉犬「ころちゃん!またね!」ポロッ
ころん「うん、またねっ...!」ニコ
さとみ「...あんま、無理すんなよ!」
ころん「それ、僕からも皆に言いたいよw」
さとみ「w、だな、」
『じゃぁ、またね!』
莉犬「ころちゃん!」
るぅと「ころちゃん!」
ジェル「ころん!」
さとみ「ころん!」
ななもり「ころちゃん!」
ころん「うん!皆、またね!」
ガラガラ...
先生「ころんさん、お時間です」
ころん「、はい!」
少しだけ嫌な感じがした。でも、僕はまだそれを知らない。
先生「ころんさんっ!手術は、無事、成功です..!」ポロッ
ころん「え...!?嬉しい、嬉しいんですけど、なんで泣いているんですかっ?」
先生「っ...これを...」
ペラッ...
ころん「ぇ..?う、そ......なんで...?噓ですよね..?これ、何かのドッキリですよねッ...?」
「先生ッ!!!なんとか言ってくださいよッッ!!!」
先生「御兄弟の皆様は…ころんさんの中で、生き続けています...」
ころん「こんなのッ...こんなの僕は望んでないッッッ‼‼神様ッッ!!お願いですッ!!僕のッ!僕の弟達をッ!!」
「なーくんをッ!さとみくんをッ!ジェルくんをッ!莉犬くんをッ!るぅとくんをッッ!!返してくださいッ!」
「あの子達は僕とは違うんですッッ‼自ら命を絶とうとしないッ!人の為に命を捧げられるいい子達なんですッ‼」
「お願いだからッ...返して...」ポロポロ
あれから僕は泣き叫び続けた。声が枯れるまで。自分の命を、皆が紡いでくれた命を捨てようともした。
でも、僕の中で皆は生き続けてる。
今回はバッドエンドでした!最終的には、ころんくんの中で皆は生き続ける。
ある意味ハッピーエンドだったりもするかな..?メリバだったりもするのかな...
捉え方によって違ってきますね、w
楽しめたら嬉しいです!次回は、ハッピーエンドです!
コメント
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こんな感動する物語書いてくれてありがとうございます これからも頑張って下さいm(_ _)m いつまでも応援してます。・゚・(ノД`)・゚・。
うぅゔ、、、あれ、、目から滝が、、、(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
くそ泣きました、好きです、