「ちょっと!葉月!何で引き受けたのさ!!」
LHRが終わった後、美咲ちゃんが怒りながら私の方に来た。
「今やってるお仕事はもうすぐ終わるし、スケジュール的にも問題なかったし、」
半分嘘、半分本当。
私は昔から断るのが苦手だ。今回も断れなかった、
「どうせ断れない雰囲気だったからでしょ?」
ギクッ
す、鋭い、、
「それよりさあ、悪役っぽいってなに?!おかしいって!悪口でしょ!」
「まあ、いつもドラマとかそういう役やってるし、顔つきもキツイ顔してるって言われるし、」
私は生まれつきつり目でよく親戚にキツめの顔しているねって言われるし、あはは、
多分お母さんの血が濃かったのかな、
「そんな事ないって!葉月は可愛いの!」
何故か怒り気味でそう言った美咲ちゃん。
ふふ、優しいな、美咲ちゃんは。
「やべ、そろそろ時間だ、それじゃあね!」
そう言って美咲ちゃんは自分の席に帰ってった。
よし、今日も勉強頑張るぞ!
「はあああ、終わった、」
美咲ちゃんがため息と一緒にそう言った。
美咲ちゃんは相変わらず勉強は苦手みたい、
「葉月ー?今日撮影あるー?」
「うん!でも今日で撮影は終わるみたい!」
「そっか!頑張れ~」
美咲ちゃんもそう言ってくれているし、今日も頑張ろう!
「じゃあね!美咲ちゃん!」
「うっ、じゃ、じゃあね!」
何やら胸を抑え苦しそうにしている美咲ちゃん。
「大丈夫、?」
「あ、ああ、気にしないで!行ってらしゃい!」
だ、大丈夫かな、
あ、もう時間だ、
「じ、じゃあね!また明日!」
私はそう言って教室を出た。
大輝さんに連絡しないと、
【今学校終わりました!】
そう送ると直ぐに既読が着き、OKスタンプが送られてきた。
大輝さんが来るまで台本でも読んでようかな、
私はカバンから台本を取り出し、近くにあったベンチに腰をかけ車を待つことにした。
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