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side 青井ラディ
ふあーぁ、よく寝た。
今日はどうしようかなぁ。
と考えながら歩いていると
突然パトカーに跳ねられた
「は、!?」
「あ、ごめんなさい!!」
警察の人は謝る。
多分チェイス中だったっぽいな、
それで事故って俺にぶつかってダウンか、
まぁ、みてなかった俺も悪かったが…
「チェイス中ならそのまま追いかけてください。」
「いえ、轢いてしまったので病院へ行きます!犯人は他の方にお任せします、!」
人命救助が先か…
わざわざ降りて…一応善人か。
公務員に助けられたくはないけど…
しょうがないなこればっかりは…
そして病院に着いた。
治療費はあの警察官が支払ってくれた
ラッキーとしておこう。
轢かれたくなかったけど、
治療費払ってくれたし
「わざわざありがとうございます」
一応お礼は言う
「いえ、こちらが轢いてしまったので、すいません。送りますね。どこがいいですか?」
「じゃあ、___番のコンビニで」
「わかりました!」
歩いて行くのは嫌だからな…
よかった送りで…
轢いてそのままだったり送らなかったりする人じゃなくて。
「普段、なにをされてる方なんですか?」
「…まぁ個人医の方を」
素直に答えておく
後で詐欺罪で切られたら嫌だし
「個人医ですか!何故救急隊ではなく個人医を?」
「単純に組織が嫌だからですかね…個人医は大体フリーなので。」
公務員が苦手なことは言わないでおいた
この人公務員だもん…
「そうなんですね!お名前は?」
「ラディです」
偽名とか持ち合わせてない。
そのまま素直に答えておいた
「ラディさん、あ、青井先輩がそういえば偽物かもねと仰っていたのですが…偽物なんですか?」
「………いえ、たまたま苗字が一緒で名前が似てるだけです。関係もないので偽物と思われたかもしれませんね。調べてみれば本名とわかりますよ。」
そう話している間にコンビニへ着く
「送ってくれてありがとうございました。では。」
コンビニの中に入ると、慌てる声があった。
「もう警察来たのかよ!くそ、人質の解放条件先に言うぞ!解放条件はヘリ無し10秒アタック禁止だ!」
コンビニ強盗の最中か…
しかも警察って思われてる。
「残念、ただの一般人です。警察はまだですけどさっき警察の人に送ってもらったので通知きたらすぐ来ると思います。」
「はぁ、!?マジかよ、通報すんなよ!」
犯人は出てきて俺に銃を向ける
俺は手を挙げる。
「先に言っておきますが…俺を殺した場合、あなたが死んでも起こさないもしくは高額請求になりますね。貴方方犯罪者は、個人医の怒りを買うとまずいですよ。主に闇医者とかね」
俺が忠告をすると
銃を下ろした。
「通報しないな、?」
「ええ、あなたが俺になにもしなければ、」
「わかった。金は取り終えた、逃げるぞ!」
「俺はただ買い物したいだけなので、このままで」
そう言って犯人は逃げていった。
少ししてサイレンの音が聞こえる
コンビニ内に警察が入ってくる
兄貴も一緒
「ラディ?!コンビニ強盗したのラディなの!?」
「違う。闇医者とはいえコンビニ強盗とかしない。捕まった時に警察と一緒にいるのが嫌で仕方ない。」
「あ、相変わらず…犯人知らない?と言っても教えるわけないか……
…ちなみに知ってて教えなかったら逃走補助、公務執行妨害、詐欺罪かな」
後付けで忠告をする兄貴
ほんとそれ言えるのずるいよな。
「えっと、緑っぽい車で逃げてったよ。方角走は知らないけど、確か俺を人質にしてお前を殺したやつ」
全然あの時と姿も声も変わってなかったから
わかりやすかった。
教えないって言ったけど…
なんか色んなので罰金取られるし、
俺人質にしたし…、いっかなーって
「おっけーありがとう」
「青井先輩。私たちで探して捕まえるので青井先輩は休憩してください」
「え?」
そう言って警察の人たちは犯人を探す為に店から出た。
「はは、どんまい。じゃあな。」
「送って送って!」
駄々をこねる兄貴
「嫌だね、なんでお前を送らないといけないの。」
俺はそっけなく返す。
「話したいこともあるし。だから送って。」
ほんの少し圧を感じた、
「はぁ、、しょうがない、今回だけだぞ。」
俺は渋々了承し、外へ出る
「やったぁ!流石ラディ!」
なんかウッキウキで俺についてくる兄貴
車を出して
兄貴が乗ったのを確認し、マップを見て
目的地まで走る。
「あの薬くれたのラディだよね。睡眠薬」
その話か…とぼけたらどうなるかな
「なんのこと?そんな薬知らない。」
「渡した人の特徴、ラディだったけど。フードに俺と同じくらいの背丈で、涙流してるような模様の仮面つけてたって。それに、俺が悪夢見ると寝なくていつも寝不足、体調不良になるの知ってるの、ラディしかいないもん。睡眠薬渡して、ストレスゲージを減らしてちゃんと寝れるようにしてくれたんでしょ?おかげで悪夢見ずに寝れたよ。」
「そっかーそれはよかったなー。」
俺は棒読みで返す
なんで俺がわざわざ睡眠薬を作ってこいつが
寝れるようにしたのかわからない。
でもこの話は続けたくない、
「褒められ慣れてないもんね。ラディ。」
「…かもな。お前は慣れてるだろ」
「まぁ、ちょっと慣れてないかな」
「曖昧な返事はいい。」
「ラディって俺のこと好き?」
「嫌い。大嫌い。世界一。」
「ひどい!俺はラディのこと好きなのに!」
「嘘つけ」
俺のこと好きとか意味わかんない
俺は一家の汚点だから
「一家の汚点なのに好きなんて意味わかんないって?」
俺は少しぎくっとしてしまう
「図星じゃん」
それをちゃんと見ていて少し笑いながら
俺を見る。
「一家の汚点だろうとラディは俺の唯一の双子の弟だし…、そこ証拠にラディが犯罪犯してないか心配してたんだよ?」
「なにが証拠にだよ、なんの証拠にもなってないし証拠もいらない。双子じゃなければよかったとどれほど思ってるかわかるか?それに犯罪してないか心配してるって言っても公務執行妨害、逃走補助はあるだろ。」
「いやいや!それは個人医、闇医者ならそうだけど…強盗とか、銃刀法違反とか。殺人罪とか…」
「お前は俺に黒になってほしくないって考えか?」
「そう!」
…こいつちゃんと法律知ってんのか、?
「逃走補助は黒なはずだけど。」
「うーん、それは個人医として仕方ないけど…個人医じゃなくてもできる犯罪をラディがやって逃走補助以外の黒になるのが嫌なの。心配なの」
バカだなこいつ
「バカだなこいつ」
「本当にひどい!頑張ってるのに!」
こいつは馬鹿で、
人付き合いが苦手なくせに
無理して警察になってる。
こいつは、犯罪をしたかったはずなのに
警察をしてる。
兄貴のそんなところが俺は嫌いだ。
「…本当に馬鹿だよ。兄貴は。」
俺がそう呟くと兄貴は
急に俺の方をじっと見つめる
「な、なんだよ、」
「今二つのことで驚いてる」
驚いているが
うれしそうに俺を見つめながら話す兄貴
子供っぽい…
「ラディが兄貴って言った!そして笑った!」
兄貴は続けて言った
「俺だって笑うよ。」
「俺の前では笑わないでしょ。」
確かに、
いつの間にか笑っていたんだな。
「ラディはなんで俺のことが嫌いなの?」
「犯罪をしたかったはずなのに、人付き合いは苦手なくせに無理して警察してるところ。」
「なんで犯罪したくてこの街に来たことをラディが知ってるのかわかんないけど…、確かに人付き合いは苦手。でも警察やって色んな人と関わって大変なこともあるけど…、楽しいよ」
声色は変わりないのに
何故か嬉しそうに楽しそうに、そう聞こえた。
「ラディもさ、少し人と関わってみたら案外楽しいと思うよ。」
「はっ、それはどうだか…、」
本当はもう関わってたよ。
闇医者の先輩たちとか、送ってくれた人とか
色んな人に比べたら少ないかもしれないけど
結構。
「…ついたぞ。じゃあな」
「ありがとー!じゃあねー!また!」
もう一度車を走らせる。
煙草を取り出す。
「フー…、」
通知がなる
患者のようだ。事件現場だろう。
さっき送り届けた時
本署からパトカーが何台も行くのが見えた
「…行くか。」
煙草をしまい、運転に集中し、
現場へと向かった。