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──────いえもん視点──────


状況説明と情報共有が終わるとラテさんの顔が一気に青ざめる。


「え…?私が操られてて、みんなを殺そうとしてた…?」


ラテさんの言葉はしどろもどろになっており、声は震えている。

そして、突然思い出したかのように洞窟の奥へと走り出す。

俺は慌てて追いかける。逃げようとしているのかもしれない。

みぞれさんとレイラーさんは俺を抜かしてラテさんをおっている。





──────洞窟最深部──────


俺の目の前に広がるのは信じ難い光景だった。檻の中には棺桶のようなものがある。棺桶のようなものの中には水色の美しい髪を持ち目は伏せている。病的なほど白い肌は恐怖すらも感じさせる。頭にはピンク色の触覚が生え?ており、その人が人間では無いことがわかる。

その棺桶の近くには血を吐いて倒れたであろう少女が近くで倒れていた。

ラテさんが素早く少女の脈を測るが、彼女の顔を見れば少女は亡くなったことが分かる。


その少女はどことなくだが、陰陽師に似ていて、申し訳ないが、嫌悪感を抱いてしまう。

いや、似ているんじゃない。そっくりだ。瓜二つと言っても過言では無いというレベルで…。


しかし、違う点はいくつかある。

1つ目、少女は血を吐いて絶命しているけど、陰陽師は心臓を刺されて絶命しているということ。

2つ目、そもそも死体位置が違う。俺達が戦ったのは洞窟の入口?付近だったが、ここは最深部でなおかつ檻の中だ。

3つ目、衣服が違う。陰陽師は正体がバレた瞬間に衣服が変わったが、彼女は最初に俺たちの城に尋ねてきた時と同じ姿をしている。


それ以外にも所々違いはあるが、顔や髪色は全くおなじだった。


「…間に合わなかった…」


ラテさんのそのつぶやきに俺が疑問をなげかけようとした時、ラテさんの下から緑色の光を放っている魔法陣が出てくる。


いや、ラテさんの下じゃない。少女の下から魔法陣が出てくる。少女が身につけていた紫色の宝石がついたネックレスが段々と浮かび上がり、紫色の光を放ち、赤と水色と紫色の光を不規則に光らせる。


ラテさんは自分の腕をきり、魔法陣に血を垂らす。ラテさんは炎から赤い液体を2人分取り出す。そして、魔法陣に投げる。

魔法陣は赤く染まることはなく、宝石の周りをくるくると回っている。あまりにも現実離れした光景にクトゥルフならSANチェックがあったであろう光景だ。


しかし、その中心にある紫色の宝石がひび割れ、そして散る。

美しく残酷に儚く散ったその宝石は、水色の髪を持つ子の周りにその宝石の結晶がばら撒かれる

その子に吸い寄せられるように結晶が体へと染み込まれていく。みるみる血色が良くなっていく。

その人はもしかして…考えるのはやめておこう


「──────あ…?」


水色の髪の人が上半身を上げ、目をぱちぱちと瞬きをさせる。俺、みぞれさんそしてラテさん…の順番で見て言ったが、ラテさんを見ると、すぐにラテさんに近寄りラテさんの肩を揺らす。


「ラテ!!目を覚ませ!ステラがおかしいんだ!!」


その人は目を血走らせてラテさんに訴えてくる。しかし、ラテさんは唇を噛み締め、指で下を指差す。そこには陰陽師そっくりの姿をしていたはずの死体が星になって消えている。


その人は目を細め、その星を眺め、その中の一つをすくい上げるが、触れた瞬間紫色の結晶となって消えていく。


それを見た瞬間目から大粒の涙を流し、静かに泣き始める。その泣き顔は美しく女神のようだ。


俺たち3人はそれについていけなくて、顔を見合わせ、気まずそうに黙る。俺たちはまるで完全に空気のようだ。


「ステラはッッ…!!死んだんですよ!!うぱさんが生きてるのが何よりの証拠ですよ…ッッ!!」

「う”ぐ”ッッひぐ”っうわあ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁぁぁ」


ラテさんはそこまで言うと泣き崩れる。



「あぁ…もう、こんな世界に俺達はいなくてもいいんじゃないか…?もういっそ全てを壊すしか…」


その人はぶつぶつとつぶやきそして、

──────飛び上がる。

美しい絹のような服を身にまとい、白い肌は神を想像させる。目は金色の光り輝き、全てを見通すような遠い目をしている。

しかし、その目は透き通るとは程遠く濁っている。ピンク色の触覚のようなものは段々と赤色に染まっていく。


しかし、ラテさんが抱きつき、飛ぼうとするその人を抑える。


「ダメだよ…ステラがうぱさんのために繋いでくれた魂ですよ!?…無駄にしないで…」


ラテさんは泣きながら、うパさん?を止める。うぱさんという人は金色の瞳を水色へと色を変え、赤く染った触覚はピンク色に戻り、

子供のように泣き叫ぶ。


2人は泣き続け、状況を聞けるほど精神状態があまり良くない。暫くは2人を待つことにした。



2人は泣き続け、涙が枯れてもなお泣き続ける。

しかし、2人の頬には涙の跡が残り続けていた。









ここで切ります!やっとうぱさんが登場しました!いや〜満足満足!私完全な悪役っていないと思ってるんですよね…なので悪役には悪役なりの理由をつけたいんです。まあ、完全な悪を入れるのもまた楽しいですけど…


ちょっとした雑学!(ほとんど物語に関係ない)

めめさんがめめ村内で一番の早起き。早く起きて朝ごはんを作ってる



それでは!おつはる🌸!

一明日を見るためにー

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ステラが陰陽師なのかな?

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