テラーノベル
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・桃水
・R18
収録、会議、配信、案件、企画。その他諸々の作業を全て倒した俺にいちばん効く言葉はこさめからの『お疲れ様』。
それを満たすために、こさめが居るであろうリビングの戸を引いた瞬間俺は唖然だ。
🌸「……こさめぇ、?」
🦈「あっ、えっとぉ……」
床にこれでもかと言うくらい散乱した衣類に机に広がりっぱなしの食器。シンクにも使ったコップが溢れかえったままで、俺がお願いしたはずの当の本人はスマホ片手にソファに寝転がっていた。
🌸「ちょ、たまにしかお願いしないんだからそういうときくらいやってよ!?」
🦈「っ、…もぉらんくん声うるさいっ!」
🌸「なっ……」
たしかにこさめが好きだ。紛れもない事実。
できるだけ尽くしてあげたいとは思うし、俺が幸せにしてあげたいとも思う。
だから生活戦闘力が皆無すぎるこさめと同棲したらまぁ家事全般は俺に回ってくるんだろうなと覚悟も決めてそれなりの負担を背負った上で、最も長く時間を共有できる方法を選んだ。
でも自分の衣類すらも管理出来ずに使った食器もそのまま、俺が言うまでなにもしようとしないし注意したら機嫌を損ねて知らんぷり。
🌸「洗濯は俺がするって言ってあげてるんだからせめて洗濯機に入れてってば!」
🦈「うぅ、今やろうと思ってたの……」
こさめの彼氏というよりも、家政婦という気分にさせられる。
🌸「俺こさめの奴隷じゃないんだけどなぁ〜…」
🦈「…別に、奴隷なんて言ってないもん」
🌸「言ってなくてもわかるもんなんだよ」
こさめは俺の声がうるさいとでも体現するように両手で耳を塞いでいる。
その動作をする暇があったら洗濯物のひとつやふたつくらい畳めたでしょうよ。
🌸「…はぁ、すちとかだったらちゃんとやってくれるんだろうな」
🦈「…っなにそれ、今はすっちー関係ないでしょ?」
🌸「いや?別にこさめに言ってないし。独り言だよ、独り言」
一丁前に反論はしてくる、と。
反応するということはそれなりに自分はやってないという自覚があるはずなんだけど。
🦈「…そんなこと言うならすっちーと同棲すればいいんじゃないの」
🌸「あー…ね?」
自分が本当にされたら絶対なんか言ってくるくせに、こさめってば素直になれないんだよなぁ。
図星突かれたら黙りこくるし反論するだけ無駄だし適当に促しておこうとしたときだ。
🦈「…っ、らんくん、きらい…」
どれだけ激しい喧嘩をしても、どれだけ強い感情に襲われても、そのワードだけは絶対に言わないでおこうねと約束したはずの単語がこの部屋にぽつりと放たれた。
震えた声で放たれた「嫌い」に、俺は怒涛の勢いで怒りが俺の中で渦巻いた。
🌸「…冗談でも言っちゃいけないってものがあるでしょ」
🦈「ら、らんくんが悪いからだし、っ…」
そうやって人のせい。
俺発端の喧嘩だろうがこさめ発端の喧嘩だろうが、最終的に謝るのは全て俺。
🌸「……うざ。」
呆れに似た怒りに身を任せ、俺はこさめの腕を思いっきり掴んだ。
眉を八の字に下げて顔を顰めているがそんなの俺は気にしない。
🌸「…もっと素直になれば?」
🌸「嫉妬したんだよねって、お得意のそれでかわいく言うことも出来ないの?」
🦈「ぃ……離して、っ…!」
そっか、出来ないかぁ。 この場面でもごめんなさいが使えないもんね。
世の中かわいいだけで罷り通ると思ったら大間違いなんだよね、こさめ。
🌸「……こさめってば、悪い子。」
🌸「明日の洗濯担当はだあれ?」
🦈「っひぁ、…こしゃめ、っ…♡♡」
🦈「こさめ…っれす、…/♡」
俺が軽く突くたびに跳ねる肩と淫らに揺れ動くこさめの腰は、反省の色を全く示していないようだ。
🌸「じゃあ明後日の洗い物担当は…っ、♡」
🦈「それも、っ…こさ、め…゙っあ、…!?♡♡」
🌸「うんうん、じゃあその次の日のお風呂掃除担当は?…っ、♡」
🦈「っひぐ、…あ…゙♡♡」
🦈「こさ、…っこさめで、す…♡♡(泣)」
洗濯、洗い物、掃除。
こさめが大嫌いな仕事の条件を呑むほどに快楽に溺れている現状に、背徳感と優越感を感じる。
それと同時に、わかってるなら最初からやれよという怒りが俺の中で沸き起こる。
🌸「…じゃあ、悪い子だぁれ?」
🦈「…っ、〜〜〜…゙♡♡」
🦈「こさ、め…れす、…っ、/♡♡」
悪い子。本来なら認めたくないであろう称号も全て喜ばしく受け入れるように、こさめは口の端をにんまりと上げる。
これだから躾をしても学習しない “悪い子” は台本通りにいかないからなぁ。
🌸「俺の好きな子、だぁれ?」
🦈「っ…こさ、め…っ、?//♡」
自分からは発言し難いような質問を試しに振りかけてみると、困惑するどころか期待を膨らませたような表情を浮かべた。
ごめんな。好きな人に対して幸せにしてあげたいとは思っても、優しくしてあげるのとではイコールで結ばれない。
だから俺は、首を縦に振らなかった。
🌸「んーん、言うこと聞いてくれないこさめなんて好きじゃない」
絶頂寸前で目を細めていた筈なのに、俺が好きじゃないと吐き捨てた瞬間、こさめは最大限に目を大きく見開いた。
汗だの涙だの愛液だので穢れた顔を小刻みに横に振り始める。
🦈「…へ、…?ぅ…うそ、…やだ…っ、/」
🦈「なんっ…ごめんなさ、…こさめが悪かった、から…冷めないでよ、/(涙目)」
さっきまであんなに興奮していて紅潮していたはずの頬が、みるみるうちに顔面蒼白へと変わっていく。
いつもこさめの滑舌の調子は悪いけど、今は一段とコンディションが最悪な様で。
口をはくはくとしながらままならない呼吸を繰り返し、甘噛みを続けながらも喋る姿はこれまでに無いくらいに愛おしく見える。
🌸「だよね、わかってるんだよね?」
🌸「なのに出来ないのはなんなんだろうなぁ…」
こさめは宝石のように輝く大粒の水滴を零して、ベッドシーツを滲ませていく。
それが汗なのか、涙なのか、はたまたどちらもなのかは分からないが。
🦈「ぅにゃ、ぁ゙っ…!?♡♡」
🦈「ぁ、…っおく、…/(涙目)」
🌸「……じゃあ、最後ね」
そういいこさめの細くて華奢な腰を掴んでみると、こさめはビクンと身体を震わせた。
こんな女の子みたいなほっそい足腰で俺の、ちゃんと受け止めきれるのかなぁ。
今度はまた食事管理も俺が調教しなきゃな、なんて頭の片隅で考えながら少し肉棒を抜く。
🌸「…俺専用の奴隷はだあれ?」
🦈「っ、ひぁ゙〜〜〜、…!?/❤︎❤︎」
🦈「くふ、っ…ぁ、へ…/♡」
“こさめ” と返事をするようにこさめは大きく背を反らせて激しく痙攣してほぼ透明になりかけている白濁液を吐き出して、身体で応えた。
コメント
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好きすぎてマイリスト即追加しちゃいましたありがとうございます() 書き方がとんでもなく好きすぎてやばいです
初こめ フォロー失礼します 🙌🏻 ぇちょっとまってください 🫵🏻 🌀 天才すぎませんか、✨ なんかもう だいすきです 🫶🏻💗 書き方が大人っぽくておしゃれで 尊敬 です 🥹💖
わぁ神だぁ すんごいドタイプだふ最高すぎたんご これからも頑張ってください!応援します!