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「 え、あの美人な先輩なにもん!? 」


「 爆豪くんが丸くなっとる… 」


「 かっちゃんを一言で…!? 」


「 おっぱぁぁぁぁぁぶへっ 」



あれだけ吠え散らかしていた爆豪が一気に丸くなったことに驚くクラスメイト(一匹論外)


狼火は普段から視線や気配に敏感なため、自分に向けられる沢山の視線は感知している。


というか嫌でも気がつく。


だが狼火は彼らをちらっと見ただけで、すぐに真正面の爆豪に視線を移す。



『 久しぶりだな!元気にしてたか? 』



明るい笑顔でそういう狼火。


目つきは悪く、無表情のときは威圧的に感じるが、本当はこんなに明るいのだ。




「 そういう先輩こそ!!今までどこにいたんすか!俺何回も2年の教室前見に行ったんすけど…! 」


『 それは知らねぇな。あたし殆ど職員室にいたし。 』


「 …俺と会いたくなかったんすか。 」





「 えまって俺怖いんだけど。あれほんとに爆豪? 」


「 俺の知ってる爆豪じゃねぇ!! 」


「 頭が混乱してしまいますわ…。 」


「 犬みたいね、爆豪ちゃん。 」




『 あたしはバクゴー気に入ってるからな。会いたくなかったわけじゃねぇ。また会えて嬉しいよ。 』


「 …うす。 」




「 爆豪が照れてる!!! 」


「 あの先輩多分天然たらしだ!!! 」


「 やっばいデレ爆豪めっちゃレア!!! 」



その通りだ。


彼女は天然たらしである。


初対面の後輩の頭を撫でて去り、めちゃくちゃに惚れられるぐらいには天然たらしだ。


本人に自覚はないみたいだが。



『 …で、お前らはバクゴーのクラスメイトだろ?初めましてだな。 』


「 あ!はい!! 」


『 あたしは狼火慧。2年のヒーロー科だ。よろしくな! 』



「「「( …かっこい〜〜!!!! )」」」




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