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「幽李ぃぃぃっ!!!」
(1時間後)
「…」
(七瀬がその場で膝から崩れ落ちる)
「…ゆーり…やめてよ…」
「…本当に死ぬなんてさ。」
(血塗れのゆーりから貰ったネックレスを握りしめ)
「…犯人探すから。」
(「3日前の宇都宮と蓮田の事件は宇都宮の家で遺体が見つかった…だと考えたら家で殺された可能性が高い。…簡単に家に上がらせることができる。つまり宇都宮の友達…」)
(幽李のメモ帳を見ながら)
「ネックレスを買った。商人から。サファイアのネックレスらしい。可愛いな。今度…同じやつ商人さんから買って七瀬に上げようかな」
「だって…このネックレス…サファイアなんだね。…ゆーり。」
「…商人は筒草通りの三本目の裏路地。黒髪。怪しげなローブを羽織っている…こんなことまで残しておくなんて」
(ネックレスに鍵が通してあった)
「…なんの鍵?…」
「…書いてあった…小さな鍵は私の部屋の和室の部屋…か…」
「行ってみるか…」
(幽李の家に着いた)
「…」
(ポケットから幽李の家の鍵を取り出し開ける)
「…ゆーり…なんで…合鍵渡してくれたの。」
(靴を脱いで上がり込む)
「…これの部屋だけ…鍵が掛かってる…」
(ネックレスを取り出し鍵を差し込みあける)
「…これ…小鳥の…メモ…ゆーりの…生きた証?」
(分厚いファイルに挟まった資料を開く)
「…今までゆーりが担当した雑誌…資料…原本」
「…」
(本に挟まっていた茶封筒の中身を見る)
「…ルビーの…ネックレス…?」
「…ゆーりが…メモに書いてた…同じの買おうって…」
「…石の見た目ちがうだけでほぼ一緒…」
「…まだ…泣かせたいのかな…ゆーりったら」
(紙の山の中から1枚の資料を取り出す)
「……これは…ゆーりが残した原稿?」
「…いや違う…遺書だ。」
「…七瀬へ。…七瀬がこれを読んでいると言うことは私はもう死んでるね。ルビーのネックレス…あげられなかったなあ…そういえばなんで私が死ぬことを知っていたと思う?…いつか私死ぬんじゃないかって思ってて…用意したんだよね。世間は何も見ずに悪に見かけた善を攻撃する。そういう事よ。」
「…あの日…ゆーりが死んだ日…ゆーりが心配で追いかけたんだよね。」
「…付けてきたというか…」
「…私…あの時止められたよね。…ゆーりが刺されずに済んだのかも知れない。私が止めてればこんなことならなかったのに」
「ねぇゆーり。…ゆーりは何を知っていたの。」
「…商人のところ。行ってくるね。」
(「筒草通りの3本目の裏路地に居る…」)
「…居た」
「本当に居るんだ」
「…あなたがこのネックレスを販売した商人?」
「あーそうだよ?」
「ぼくが…小鳥幽李にルビーのネックレスとサファイアのネックレスを販売した。」
「…ゆーりは死んだ。」
「…そっか。小鳥幽李は死んじゃったんだね。」
「…そう」
「…七瀬 有花。君は小鳥幽李の何?」
「…それは…同僚だよ。」
コメント
1件
つくもがみさん、第2話読ませていただきました……! サファイアとルビーのネックレス、鍵が通ってたっていう伏線の回し方がすごく綺麗で、ゾッとしつつも引き込まれました。七瀬が幽李の遺したものと向き合う静かな辛さが伝わってきて、胸がぎゅっとなった……。「世間は何も見ずに悪に見かけた善を攻撃する」って言葉、重いですね。このダークでミステリアスな空気、すごく好みです。続きが気になります……!