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アネモネ  完結

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アネモネ 完結

3 - 第3話 黒いアネモネ。

♥

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2023年03月06日

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きっと大丈夫。サーシャなら。

「少し散歩でもしましょうかね。」

「これは。」

「黒いアネモネ。でしょうか。」

「確か、黒いアネモネの花言葉は…。」

「ふふっ。」

「帰ってきたらサーシャにあげましょうか。」





あれから七日程経ちましたが、

サーシャ。来ませんね。

約束。守ってくれるんでしょう?



ねぇ。サーシャ。


僕、寂しいよ。



『…久しぶりに来てみれば。』

「!」

『なんちゅう顔してんだよ。』

『叶。』

「サーシャ。ですか?」

「無事だったのですね。」

『まぁ、なんとかな。』

「…何故、姿を見せてくれないのですか?」

『…いやぁ。お前怒るだろ。』

「降りてきてください。」

『いや、ちょっと。』

「今すぐに。」

『…はい。』

なんですかこの身体。

全身傷だらけじゃないですか。

痛くないんでしょうか。

「…私言いましたよね。」

「無事に帰ってきて下さいと。」

『…いや、でも少し怪我した位で。』

「これの何処が、少しなんですか。」

吸血鬼にとっては、

これ程の傷が少しの怪我なんでしょうか。

それとも、サーシャがおかしいのでしょうか。

まぁ、とりあえず。

『…かなえさーん?』

「座って下さい。」

「手当てしますよ。」

『はい…。』



「はい。終わりましたよ。」

『あざっす。』

「さて、こんな事している間に帰る時間になってしまったようです。」

『あぁ。本当だ。』

『じゃーな。また、明日くるから。』

「はい、また。」


明日。

貴方に会った時。

私はどんな姿をしているのでしょうか。

ねぇ。

サーシャ。

教えてください。


「なんとなく。」


「私は私の物語が此処で最期な事に。」

「気付いていたようです。」

「貴方も、薄々気付いて居たのでしょう?」


「サーシャ。」

『…』


「ふふっ。」

『何。笑ってんだよ…。』


「さようなら。」


「サーシャ。」


「何時かまた。」

「サーシャに逢いにいくよ。」

「だから。」






「次 の 私 も お 願 い し ま す ね 。」


『ッ。』


『!』


『これは、手紙…?』
















サーシャへ。


この手紙。特に書く事はないのですが。


一つだけ。


私との更新されることの無い。


最後の約束。


必ず守ってくださいね。


それと。この手紙と一緒に入っているお花。


私からの、最初で最後のプレゼントです。


このお花。


教会前の白百合畑を散歩している時に、


見つけたんです。


黒いアネモネですよ。知ってますか?


ちなみに、黒いアネモネの花言葉は。




「貴 方 を 信 じ て 待 つ 。」





『勝手に死んでんじゃねぇよ。』

『叶…。』

『約束絶対に守ってやるから。』





『俺は。』


─お前がどんな姿になっても

その声で呼べば何処でも。─









『叶。』


「葛葉!」


「ふふっ。」


『何笑ってんだよ。』


「いーや。」


「違うね。」


『は。お前何言ってんだよ。』


「…」


『叶?』


「決して。」


「忘れた。とは言わせないよ。」


『はぁ?』


「ねッ!」


「これからも一緒だよ!」


『お、おぅ?』


「サーシャ。」


『…え。?』


「ふふっ。」


「呼んでみただけですよ。」


「葛葉。」


『え、あ、あぁ。』


『かなえ…。』


「ん?どしたの?」


『おかえり。』


「…ふふっ。」


「ただいま。」





──────────────────────

どもども!

〖アネモネ。〗

これにて完結になります!

三話という

とても短いお話になってしまいました…。

今回のアネモネは、

もともと主が小説を書くのが好きで

書いていたものを、

こちらに少しリメイクをして載せたものです!

今までは、ChroNoiRをメインに!

書かせていただいていますが!

これからは、ChroNoiRだけじゃなく!

VΔLZや、咎人!ろふまお(✘‎▽✘‎)など!

その他諸々!

書いていけたらと思っております!

これからもよろしくお願い致します!

改めまして!

これにて。〖アネモネ〗完結となります!

本当にありがとうございました!!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

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完 結 お め で と う ご ざ い ま す っ ! ⸜🙌🏻⸝‍ そ し て お 疲 れ 様 で し た 、 っ ! ! 🦕𓈒 𓂂𓏸 今 回 も 楽 し ま せ て 頂 き ま し た ! 🙇🏻‍♀️💓

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