「おお、萩原くんまだ帰ってなかったの」
電話を切ると先輩が休憩部屋に入ってきた。
「あれケーキ買ってるじゃん!誰か誕生日?」
「はい」
「いいね〜優しいね」
「あの、プレート書いてもらえませんか」
「おっ、いいよ〜」
先輩は表からアイシング用のチョコを持って来てくれた。
「名前なんて書く?」
「、、凌、、、これです」
スマホで漢字をうって先輩に見せた。
「凌ね〜男の子?女の子?」
「、、女の子です」
「じゃあ凌ちゃんだね〜萩原くん妹いるんだね」
「あ、いや、友達です」
「あっお友達か!そっかそっか」
「、、高校生で名前はダサいっすか」
「全然そんなことないよ、なになに、好きな子?」
「いや、だから友達です」
先輩はチョコレートのプレートに『Happy Birthday 凌』と書いてくれた。
時間が経ってもいいように、ドライアイスを追加で入れた。
「お疲れ様でした」
「あ、萩原くんっ」
店を出ると、急に名前を呼ばれた。
振り返ると、店の側に篠田が立っていた。
「バイトお疲れ様」
「店、まだやってるけど」
「今日はお店じゃなくて、、萩原くんに話したいことがあって」
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