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「悪いけど今度にしてくれないか」
「、、このあと予定あるの?」
「ああ」
「、、、もしかして凌ちゃん?」
なんだ、こいつは。
「萩原くんさ、そんな凌ちゃんに構う必要ないよ。萩原くんのイメージ下がっちゃうよ」
「、、どういう意味だよ」
「凌ちゃんって正直頭もそんな良くないし口もちょっと悪いしさ、萩原くんまでそういう風に見られちゃうよ」
「あのね、私萩原くんのこと好きなの」
「萩原くんのこと、ずっと見てたよ。かっこいいなあって。それでやっと話せるようになってすごい嬉しくてね、気づいたら萩原くんのことばっか考えてて」
篠田はうつむき加減で言った。
「今すぐじゃなくていいから、私の彼氏になってくれないかな。これからもっと仲良くなって、萩原くんとずっと一緒にいれたらいいなあって」
「それはできない」
「、、、、どうして?」
「、、凌ちゃんのこと好きだから?」
俺はかばんから取り出したものを見せた。
「これ、捨てたのお前だろ」
花田にあげた、くらげのキーホルダー。
「、、見てたの、、?」
「篠田がなんか捨てるとこだけ見えて、あとでゴミ箱見たらこれがあった」
「、、違うよ、それ引っかけてちぎれちゃったから捨ててって凌ちゃんが言ってて、」
「花田は捨てたりなんかしねえよ」
「人のこと表面だけでしか評価しない奴のことは、俺は好きにはなれない」
「、、、ごめん、、」
篠田は小さい声で言った。
「それは花田に言うことだろ」
「、、、うん、、」
「店の人出てくるから、用無いなら帰ってくれ」
そう言って、俺は駅に向かった。