テラーノベル
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-数時間後-
「竹取…」
「…?どうした…」
「その…良くなったかなって…」
神主はまるで小さい弟を心配するような小さな兄のようだった。
俺と同じ目の高さになるように、神主は膝を抱えている。
「大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」
「全然勉強出来なかったなぁ…笑」
「ごめん。」
「ううん。神主が謝る事じゃないよ。」
「もう、日没も近いし、帰らないと…」
「そっか、なら…」
ベッドから起き上がり、一歩を踏み出そうとしたとき
「うわっ!」
「危ない!」
転びそうになった。
神主が受け止めてくれた。
「危ないだろ?竹取。」
「……ごめん」
近い。目を合わせられない。
「なぁ、竹取。」
「俺と付き合わない?」
「え?」
また言われた。あの時は良くわからなかったけど、わかる。
俺って神主が……好き。
「う、うん。いい、よ…」
口から出たのは弱々しい声だった。
ただ、これが精一杯だった。
「嬉しいなぁ。ねぇ、”輝夜”も一緒かな…?」
「…!」
今、輝夜って!……言ってくれた。
嬉しい。
「うん。一緒だよ。愛楽。」
幸せの空間に亀裂が入った。
「ただいま〜」
「「…!」」
そう
母親 自宅 帰宅 襲来
「ねぇ、愛楽〜……っ!」
「あ、母さん…おかえり…」
「あ、ああああい愛楽?その子って…」
「と、とと友達…?!」
「……うーんと…、…恋人?」
「…え!?…ねぇ、ちょッ…愛楽…(小声)」
「そうなんだ。めでたい。めでたい。」
「あ、今日ってハンバーグでもいい?」
「…え?」
そ、そそそれだけ?そうなんだ?
無関心なのか、そういう事に理解があるのか…
「あの……驚かないんですか?」
「え?なにに?」
「その…付き合ってるって…」
怖い。このあと、何を言われるんだろう。
「んー。なんかぁ…こう、…スラーって、…別に、わたしがそこに入ってもいい事ないから……!」
「…!」
わかった。伝えようとしている事。
この人に、悪意はないんだ。
市内放送がなる。
小学校で歌った歌をアレンジしたもの。
「あ、帰らないと…」
「そっか、そっか〜!じゃぁね☆」
「あ、じゃあ俺は駅まで…」
夕焼けがこの辺りを包み込む。
この街がオレンジ一色になったみたいだ。
大きな川に、オレンジ色の街並みが反射してる。
「…なぁ。竹取。」
「どうした…?」
「お前ってさ、俺と、…どこまでできる? 」
あ、耳が赤い。照れてる?
「…どう言う事?」
「…だから、…その…」
「……〜!…は、恥ずかしくなってきた…」
「……か、かわいい!(衝撃)」
「可愛いって言うな…!」
「ふふっ…」
「まぁ、そうだなぁ…、」
手を繋ぐ
「これくらいなら、できるよ…」
「!……大好き…」
「大袈裟……」
「駅までは、このままでいいよ。」
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