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Sunflower③ ー1 (w×f)
今回は若井×藤澤なお話。
②のお話から数日後です。
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藤澤side
若井「ずーるーいぃぃー、ずーるーいぃぃー!!元貴だけずるいぃぃ!!」
大森「まだ言ってんのかよ、いい加減諦めろよ」
若井「元貴が抜け駆けしたのに元貴にそんな事言われたくないね!!ね〜涼ちゃん、俺も涼ちゃんん家行きたいぃぃぃ!!」
藤澤「あはっ、あははっ……」
若井「笑ってないでっ!真剣に考えてよ!」
先日、僕の耳にあったキスマークで元貴が僕ん家に来た事を知った若井がずっと駄々を言っているんだよね……
藤澤「だって若井は僕とふたり、しかも僕ん家にって事でしょ?僕がってよりも……」
大森「俺が許すと思ってんの?」
若井「元貴は1回休みで!!」
大森「やーだーね〜〜〜」
若井「ぬぐぐぐ……りょーちゃぁぁぁん!」
藤澤「若井……元貴が諦める訳ないんだから……今日早く終わる予定だし、僕ん家でみんなで呑み会でもすればいいでしょ?」
若井「ゔ〜〜〜」
大森「いえーい!!」
……と言っていた数時間後、今度は若井と元貴が逆転したんだよね……
若井「あ〜元貴残念だねぇ〜」
大森「りょ〜ちゃぁぁぁん!!」
急遽元貴だけソロの打ち合わせが入った。
ソロの仕事だから当然僕と若井は予定通りの帰宅な訳で……
若井「元貴仕方ない、仕事だもん。うんうん」
大森「お前が嬉しそうなのが1番腹立つっ!!涼ちゃん……3人でって言ったじゃん……別の日にしよ??ね?ね?」
僕の腕に絡まりながらうるうるとさせた瞳でお願いをしてくる元貴……
可愛い……可愛いんだけど……
藤澤「僕はいつでもいいんだけど……」
若井「だーめ!今日って話なんだから今日!!元貴わがまま言って涼ちゃん困らせるなよ」
いや、僕からしたら譲らない若井もだから、どっちもわがままなんだけど……
若井「仕方ないなぁ……元貴、ちょっと」
大森「……」
若井がニヤニヤしながら元貴の肩を組んで僕に聞こえない様に少し離れて何か元貴に耳打ちをしている
大森「ギィィィー!!!」
元貴から元貴らしかならぬ声がしたと思ったら、若井の首を絞めて揺さぶってる
それなのに笑ってる若井……
多分、よからぬ話なんだろうと思い、僕は止めることをせず、キーボードへと向かった。
もしも本当に何かよからぬ事を若井が考えていても若井はお酒に弱いから何かある前に寝てしまうはず……
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───
若井「終わったー!!涼ちゃん!帰ろ!すぐ帰ろ!!」
大森「……」
若井と元貴のテンションの差がありすぎて僕はどうしていいか正直困ってる…
急遽とは言え、仕事は仕事の為、元貴もスタッフに我儘を言えずにフラストレーションがたまった顔をしているし、若井は若井で純粋に嬉しいって顔……どちらも素直な感情なんだけど……やっぱりこの場合元貴が可哀想で肩入れしたくなっちゃうよね
藤澤「……元貴」
大森「涼ちゃん……」
藤澤「次は絶対3人で呑もうね、約束。だから大変だけどこの後も頑張って無理しないでね」
大森「頑張って無理しないでは日本語としておかしいでしょ、どっちなのかわかんないじゃん 笑」
藤澤「ん?あれ?頑張って無理しない…………無理しないで頑張って?かな?ん〜?どっち?」
大森「無理しない程度に頑張ってとか、頑張りすぎて無理はしちゃだめ、とかでしょ」
藤澤「あー!そうそれだ!ほんと日本語むずかしいねー」
大森「いや、涼ちゃんが日本語不自由すぎるんだって……ねぇ涼ちゃんひとつお願いしていい?」
藤澤「ん〜?僕に出来ることなら」
大森「頑張って来るから……ぎゅって抱きしめて?」
僕のシャツの袖口を親指と人差し指で少しだけ摘んでくいっと引っ張り、恥ずかしいのかいつもなら上目遣いで懇願してくるのに今日はつむじが見えてる。
やっぱり元貴は可愛いな、なんて思いながら、この後も仕事する元貴が頑張れるならと思い、僕は了承した。
藤澤「いいよ、ほら」
摘まれてない右手を広げて、元貴に合図を送る。
そのまま僕の胸に収まるように元貴が抱きついてきて、僕は元貴に手を回してぎゅっと抱きしめた。
藤澤「無理はだめだからね」
大森「うん」
頭をすりすりとしながら甘えてくる元貴。
今日可哀想だな、やっぱり3人での方がいいんじゃないかなっと思っていたら
藤澤「……っ?!、ちょ、元貴っ、」
可哀想だと思っていたのもつかの間、元貴が僕の胸をはむってした!!
藤澤「んっ、も、とき、なにっ、だ、めっ」
若井「はーい、そこまで」
大森「う”“っ」
若井が元貴の襟を掴んで僕から引き剥がした
若井「元貴が可哀想だと思ってハグは見守ってたけど乳首はやりすぎな」
大森「もー!邪魔すんなよ!せっかくいいところだったのに」
若井「そんな涼ちゃんの気持ちも考えないで攻めてたら涼ちゃんに嫌われるぞ」
大森「うぐっ」
若井「ささっ、涼ちゃん、こんながっつきお猿さんはほっといて帰ろ」
藤澤「え、あ、」
大森「ぬぐぐぐ……若井のバーカ!バーカ!」
若井「図星つかれて語彙力なくしてんぞ〜笑」
眉間に皺を寄せて怒る元貴をへらへらと笑いながらあしらい、僕の手を取りさっさと帰ろうとする若井
藤澤「も、元貴!!ほんとに無理しないでね!また明日!」
若井に手を引っ張られたまま、忙しなく元貴に別れの言葉を告げ僕と若井はスタジオを出た。
その2に続きます
オマケ
大森「ギィィィー!!!」
元貴から元貴らしかならぬ声がしたと思ったら、若井の首を絞めて揺さぶってる
それなのに笑ってる若井……
の落書き
ただ私が描きたかったの。笑
コメント
4件
初コメント失礼します🙇💦 私もイラストが面白すぎて🤣❣️ いつも楽しみにお話読ませて頂いてます💕
最高すぎる! 絵がうまいすぎます、