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2人で火を囲みながら着ていたダウンを乾かす
太い木が無く、すぐに燃え尽きそう
俺はまた落ちている木の屑を拾いに歩いた
ローレンさんはうたた寝をしかけている
連勤が続いていて疲れているんだろう
でもこのままじゃ風邪引くんじゃないかな
俺の車に何かなかったかな?
そういえばトランクに毛布があったかも!
俺はゆっくりと足音を消し、暖炉の側に置いてあるダウンを手にする
そしてそれを羽織ると教会の入り口に向かった
ドアノブに手をかけ扉を開けようとした時
「どこに行くんだ?」
「ローレンさん!」
腕組みしながら俺を見ている
さっきまで寝てたのに‥‥
「どこに行く気だ?」
「‥‥どこにも」
「へぇ〜、ダウンまで着て?」
「‥‥寒かったから」
「だったら早く暖炉の所に戻ろう」
俺はローレンさんに腕を掴まれ、小部屋に戻された
「まったくちょこちょこ動き回って‥‥急に静かになったと思ったら」
「‥‥だってローレンさんすぐ風邪引くから」
「だからなんだよ」
「俺の車に毛布あったかもって思って」
「1人で行くなって言ったよな?」
「でもこのまま寝たら絶対風邪引いちゃいますよ?」
なんだか引けなくなって俺はローレンさんに言葉を返す
そんな俺を見て、ローレンさんが手を握った
「俺のためを思ってしてくれてるのは分かってるよ、ありがとう。でも俺だってロウの事が大事なんだ。だから無茶はしないでくれよ。それに‥‥」
「‥‥‥‥?」
突然ローレンさんにギュッと抱きしめられた
「俺は毛布よりもこっちが良いけど?」
「え?‥‥ローレンさん?」
「お前ってあったかいもんな」
「じゃあ朝までこうしててあげる」
「‥‥言ったな?」
抱きしめた体が離され、顔が近づく
「‥‥え?」
「温めてくれるんだろ?」
「‥‥あ、はいっ‥‥んっ!」
返事のために開いた口にローレンさんが唇を重ねる
温かい感触に煙草の匂い
とても落ち着く俺の居場所
だけど‥‥
「っ、ローレンさん!ここ教会ですよ?」
「だから?」
「だからって‥‥キリスト様が飾ってあったし」
「昔は、だろ?」
「今もいたらどうするんですか?神様が‥‥」
「お前知ってた?今日がクリスマスだって」
「え‥‥‥‥」
「俺たちちょっと仕事人間過ぎるかもな。帰ったらちゃんとクリスマス祝おうか?」
「俺も忘れてた‥‥」
「だからとりあえずここでロウの事、貰っても良い?」
「だからってここは‥‥」
「俺の事温めてくれないの?サンタさんへのお願いなんだけど?」
「フフッ、俺サンタさんですか?」
「そう。俺の願い事はお前しか叶えられないんだから」
「もう罰があたっても俺のせいにしないで下さいね?」
「お前って可愛いな」
「神様が見てても知りませんよ?」
「そんなのもう‥‥見せつけてやるよ」
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