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君と見たい景色

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君と見たい景色

4 - 第4話

♥

9

2022年08月25日

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明るい人ならばここで(今日も賑やかだな!)なんて思うのだろう。

でも少なからず今の尚央にはそう思えない。


重い足を引きずりながら学校へ向かう。


「おはようございます…」


「お前!今何時だと思ってるんだ!!」


(まぁこうなるよね…)

内心そう思いながら頭を下げる。


「はぁ…いい。席につけ。」


こくりと頷いて席についた。先生は嫌な顔をしていた。

でもそんなこと

今の尚央にとってはどうでもいい。


━━ 全部がどうでもいいんだ。━━


「なぁ…尚央…大丈夫?」

小さな声で囁くように話す。

隣の席の蛍(ほたる)。仲良しで俺の友達だ。

「あ〜…バス寝過ごしちゃって」

すると蛍は必死に堪えるように笑った

「っw ッッッッw っww ぷっwww」

「そんな笑うか…?」

「だっっっwwww だっwwwww」

「はあ…」

「だwwwwwwwww」


ダメだこりゃと呆れるように窓の外を見る。

雨は少し落ち着いていた。

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