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───シオンの洞窟
「───はい、大丈夫です。」
シオンが何やらスマホロトムにむけて誰かと話している
その様子を寝ながらも心配そうに目を開き見守るリザードンとオンバット
「ターゲットについても、最近は────で、私への対応もかなり─────です」
『……───……─────…』
「はい、大丈夫です。必ず成功させます」
『────…─……』
「!!…ポ、ポケモンはターゲットと関わるにおいて大切な切り札です。ですので───」
「はい、相手もかなりの手馴れですし───かけて────していけば───」
何を言われたのかシオンの表情に焦りが生まれる
その様子にリザードンが起き上がり心配そうにシオンに向いて鳴く
「…必ず、必ず……今年中にはターゲットを〖処分〗します。なので、あの子達やこの子達にはそれまでは何も───」
シオンが電話口の人に対し何かを訴えるように少し話したあと、暫くして低い男の声が聞こえる
『──情は抱くなよ、6番』
「……はぁ………」
〖グル……〗
「大丈夫よ、リザードン。」
心配そうにシオンの顔に頭を擦り付けるリザードン、そんなリザードンの頭を撫でるシオン
「明日は…ポケモンバトルの練習しよっか」
〖ばぎゅあ……〗
「大丈夫、あと1年もあるんだもの。少しの間くらい自分の好きなことしてもいいでしょ?」
心配そうに鳴くリザードンに反し、笑みを浮かべるシオン
「にしても情を抱くなって言われても、抱くに決まってるじゃない!」
少し眉をひそめ1人怒りながら、新しめのポケモンバトルの参考書を手に取るとページを捲るり『こうして技を出すのか……』とブツブツ呟いた