その翌日、幸い土曜日で学校の準備をする必要がなかった。
それより、今、俺の目の前に昨日の服のままの先生がいるのだが……?もしかして寝落ちしたのかもしれない。いろいろ考えていると昨日のことを思い出す。
昨日俺と先生は何をやっていたのだろう。わけのわからないことを言い出して、急に服を脱がされて…といろいろ考えるときりがない。先生を起こすべきか、起こさず待っているべきか、どっちかわからなかった。
「あ、れんくぅ、おはよぉ」
甘ーい先生の声が耳に届く。呂律が回ってなくて可愛かった。
「あ、おはようごさいます。家、帰らないんですか?」
「帰らないよぉ。今日もここに泊まろうかなぁ?」
首をコテンとする先生。天然でもあざといが過ぎるとしか思えない。俺はそこに惹かれたのだろうか。そういえば、どこを好きになったのだろう。
やっぱり、人って変だな。
そう思った。大体、好きになるところは人によってあるはずなのに、俺にはないのだ。多種多様とはまた違うが、個性があるなとは思った。
「あ!朝ごはん…」
時計は俺と先生をあざ笑うかのように12時半を指している。時計は、康二に似ているような気もした。そんな俺を見兼ねてか
、先生がとろーっろしたあざと可愛すぎる顔をしながら「昼ごはん、一緒に食べよ?」と言った。言った後の首コテンもセットで。尊すぎて今にも死んでしまいそうだ。昨日付き合っただけあって、なんとなく慣れてきたような気もする。いや、勉強中もしょっちゅうやっていたからだ。
「じゃあ、行きましょ!」
「それよりさ、敬語、外してくれない?」
「あ、は…じゃなくてうん!」
これからタメ口で先生と話すことができるだろうか。一人で考えながら、俺は先生の腕を引っ張りながら1階へ向かった。
(文字数少ない)
コメント
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一通り読みました♪ めめあべ最高です!
とうとうめめは、阿部ちゃんのこと先生じゃなくて、可愛すぎて尊い人間だと思うようになってきたか…。