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「ゆ、許してくれ!!!!!た、頼む!!!」 そう言って怯えながら頼み事をする殺すターゲット。もちろん頼み事をしていたって依頼は依頼だから殺さないなんてことは絶対にしない。 「ごめんね~、こっちだってこれが懸かってるから君殺さないと上げてくれないんだ~。」と言って笑いながら殺す。 罪悪感なんて全くない。むしろ楽しくて仕方ないほどこの仕事をこなしている。すると
「おーい、零~そろそろ帰ろ~」と、俺を呼ぶ声が大きく聞こえてきた。 俺と殺し屋の同期の蘭と類が少し遠くの方に突っ立っていた。 「了解~!!!!!!!!!!!今行く~」と大声をあげたあと俺は蘭と類の元へ走っていった。
「は~美味~♡ここのラーメンものすごく美味しいから何杯もいけちゃいそう」と言いながら24杯目を食べている蘭とは反対にまだ一杯すら食べ終えていない類が少し不満そうな顔をしていた。 すると「蘭….腹一杯だからやる」 「え!?いいの!?まだ37回しか啜ってないじゃん!」それを聞いた類はドン引きしたような表情をして 「なんで啜った回数分かるんだよ…」と言った。 「ねぇねぇこの後お店行っていい?」「はぁ!?まだ喰うつもりかよ!」 「俺は良いぜ?奢ってくれるなら。」「俺は動画配信があるからパス」「じゃぁ私と零で行ってくるわ」「食い過ぎんなよただでさえ食費がヤバいってのに」
そして俺は蘭と別のお店にご飯を食べに行くことにした。
すると行く途中子供連れの親子とすれ違った。 「ママ~!今日のご飯なぁに?」 「今日のご飯はすみれちゃんが好きなハンバーグだよ~」 「やった~!ハンバーグだぁ~!ハンバーグ大好き~!」
そんな会話している親子を見て俺は小声で「……いいな」と呟いた。 その時その声を聞いていた蘭が 「え!?ハンバーグの方が良かった?」ときいてきた。 「え?あっ!違う違う!そう言うことじゃないから大丈夫だぜ!?牛丼屋さんで!」と慌てた声で言った、 「そ、そう?」 俺があの親子の会話の中で羨ましがったのは「ハンバーグ」と言うワードではなくあの会話だった。それはこの世界にくる前、そんな会話なんてする家庭環境では無かったからだ。一度でもあんな親子らしい会話なんてしなかったからだ。
「頂きまーす!」と蘭が言うと牛丼にかぶりついた。「はぁー♡美味~」と言う「ははw良かったな」と俺は言う。 「そう言えば零はどうしてカツ丼が好きなの?聞いたときは以外だったからさ」 「そんな以外か?逆に俺は何が好きだと思ってたんだよ。」 「えーとそうだなお子様ランチとか!」「もっと以外だろ!!!!!!!!!!!」と俺はツッコミを入れる。 「と言うのは冗談でなんで好きなの?」と何事も無かったように話を戻した。 「えーそうだな確か兄貴が昔初めて奮発してまで作ってそれが物凄く美味しかったから…だったからか?」と話すと 「なんか….ごめんそんな事情があったとは知らずにそんなこと聞いて….」とズーンと申し訳なさそうな反応をしていた。 「あーいや、あんま気にすんな」と言う少し思い空気を作ってしまったが数分経つといつもと同じ空気になった。
「はぁー美味しかった!あーでも少し仕事の量増やさないといけなくなるかも」「また金欠かよ本当よく無くなるな」 「じゃぁ私これから仕事行ってくるから先帰っててもいいよ」 「ハイハイそんなこと言われなくても先に帰らせて貰いますよ」
そういった俺は少し寄り道して帰ることにした