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Irregular Casino

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Irregular Casino

1 - 第1話

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2025年05月16日

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ネオンが煌めくIrregular Casino》。フロアの隅、バーカウンターの影で、初兎は無理に笑みを作っていた。
「ねぇお嬢ちゃん、そんな可愛い顔してるならさ、ちょっと俺らと遊ばない?」


酔いの回った男たちの声。絡むような視線。初兎は後ずさるが、退路は塞がれていた。


(誰か、誰か気づいて……)


そのときだった。静かに、しかし確かに空気が変わった。


「……お客様。うちの子に手を出すのは、感心しませんね」


スーツの裾を揺らして現れたのは、《Irregular Casino》のオーナー――If。


その瞳は冷たく、鋭い。だが、初兎に向けられたときだけ、どこか優しさがにじむ。


「オーナーさん、何だよ、ただ話してただけじゃ――」


「……話す相手と、話し方を間違えましたね。今すぐ、出て行ってください。次はありませんよ」


静かな声に、男たちは背筋を凍らせる。目をそらしながら、慌ててフロアを後にした。


場が静まる。


初兎は、ようやく呼吸を整えた。


「Ifさん……ありがとう、ございます」


「……怖かったか?」


「……ちょっとだけ。でも、Ifさん来たら安心しました」


Ifは黙って、そっと初兎の頭に手を置いた。バニーの耳がふるふると揺れる。


「お前に手を出す奴は、俺が全部排除する。だから……俺の前では無理に笑うな」


「……うん」


「大事な子なんだ、お前は」


その声はいつもより少しだけ優しかった。

ネオンの下、初兎の心にそっと甘い灯りがともる。


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