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ピンポーン

「山田さーん、大家ですけど、ちょっといいかしら?」

「はーい、今開けます」

(なんだ?)

ガチャ

「おはようございますねー。ちょっといいかしら?」

「おはようございます。大丈夫ですけど、何でしょうか?」

「あの、昨日はごめんなさいね。騒がしくしちゃって」

「あぁ、テルさんの出発のときですか?全然気にしてませんよ」

(あなた関係ないでしょ)

「ちーちゃんも少しきつい言い方しちゃったみたいだけど、許してあげてね」

「本当に気にしてないですよ」

「あの子も魔王討伐に行く前だから、気持ちが不安定だったと思うのよ。あの子達は小さい頃からずーっと見てるからわかるの。挨拶もちゃんと出来る子達だし」

「そうなんですね」

(かなりひいき目あるな。こっちだって挨拶してるだろ)

「あとね、車もよく見たら中は狭いのね。みんな山田さんと一緒に行けなくて残念だって言ってたわよ。」

「仕方がないですね。予算とかもあると思うし。車を用意してくれただけでも感謝しないといけないですよね」

「そうだけどねぇ、国王がもっと大きい車を用意してくれたら山田さんも行けたのにねぇ」

「ははは…」

(夕方のテレビニュースでルイさんのところで商人2人を仲間にしたってやってたっつーの。ニュース観てないとおもってんのか?口裏合わせようとしてるのバレバレなんだよ、嘘つくな)

「それから、テルちゃんから聞いてると思うけど、みんなが戻って来るまで、国が引き続きアパートのお金出してくれるって言ってるから、気にせずこの部屋使ってね。荷物の管理も山田さんに任せてあるって言ってたしね 」

「はい」

「国ももう10年くらい前からずっと借りてるからね。このアパートの2階。その時からずっとあの子達ここに住んでるから。ここが古くなって住めなくなるまで国がお金出してくれるかもね」

「そうなんですね」

「それじゃ、ちーちゃんの部屋の鍵は私が預かってるから、他の部屋をお願いできるかしら?」

「わかりました」

「じゃ、よろしくお願いしますね。失礼しまーす」

「はーい、失礼しますー」

バタン


(いちいち言いに来なくていいっての。もう全部わかってるから。バスみたいに大きいのに4人しか乗れない車ってなんだよ。必要とされてなかったのもわかったし。通訳と商人なんて大して変わらんだろ。2人も入れるか普通。通訳が足手まといってんなら戦闘系入れればいいだろうが、腹立つなぁ)


山田はイライラしていた


その日の午後…


Fantasy of the Hero's Neighbor

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