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朝、起きるととってもいい匂いがした
渚桜)ん…スンスン……(いい匂い…誰か作ってるのかな)
体を起こすとズキッと、鋭い痛みが走った
渚桜)ウグッ…(な、なにこれ!すごい痛い…え、何ほんとに……)
あまりの痛さに布団の上で「うぅぅ……」と、呻いていたら「渚桜?起きたの?」と、菊地原の声が聞こえた
渚桜)き、菊地原ぁ〜…
手を伸ばして「助けてぇ〜……」と、涙目で言うとひょいっとお姫様抱っこされた
菊地原)腰痛いの?
渚桜)そ、そうなのぉ…昨日思いっきり奥突かれたから…痛くて……
涙目でショボーンとしていたら「後で湿布貼るからソファに下ろすよ」と、言われたのでコクっと頷く
渚桜)うぅ…
リビングに行くといこさんと迅が料理を作ってほかの人たちがのびーっとしていた
渚桜)おはよ〜
声を掛けると全員がこちらを見た(一瞬怖かったのは内緒)
全員)おはよ、渚桜
渚桜)おはよー、早いね
机の上には湿布やら小さいクッションがあった
渚桜)あら、そのクッション誰か持ってきたの?
迅)あー、それ玉狛支部から持ってきたんだ
渚桜)そうなの?
ソファに下ろされると菊地原がクッションを私に渡してきた
渚桜)えーっと?
菊地原)それ、使っていいってさ
渚桜)そうなの?
迅)おう!好きに使っていいぞ!
渚桜)そっか、ありがとうね
クッションを受け取ってそっとお腹に当てる
渚桜)いったた…
腰をさすると遊真くんが湿布を持ってきた
渚桜)あ、貼ってくれるの?
遊真)おう!ちょっと寝転んでくれ
渚桜)はーい
ソファにうつ伏せて寝っ転がるとシャツをペラっとめくられた渚桜)つめてっビクッ
遊真)はーい、貼りますね〜
渚桜)んぁーい
ペタッと貼られ服を戻す
渚桜)ありがとうね〜よいしょっ…
体を起こしてクッションをお腹に当てる
渚桜)今日お仕事あったんだけどなぁ…
全員)ビクッ
全員の顔色がさぁーっと青白くなった
渚桜)うーん…
迅)あ、あれだ!渚桜俺が仕事変わるから…な?
渚桜)でもなぁ…結構量あるよ?防衛任務に、遠征の報告と……あ、あとは普通にバイトですね
迅)…バイトは…流石に代われないな
渚桜)遠征の報告は?
迅)……な、なんか…あるか?
渚桜)えっとね…パソコンの中に一応簡単に情報が入ってるけど…
迅)そうか?ならできるな
渚桜)はぁ……体痛い…
クッションに顔を埋める
渚桜)……猛烈に痛い…
全員)誠に申し訳ございませんでした…
2回痛いと言っただけでこの誤り様…なんか凄いな褒めるぞ
渚桜)まぁ…ね?いいよ別に…
全員)……え?
全員から腑抜けた声が出てその後に「へぇ〜?」と、まるで何か理解をしたような声を出した
渚桜)な、なによ…
迅)え、てっきり今から乱戦したいと言ってるのかと
渚桜)はぁ!?嫌よやりたくないよ!
迅)酷い言い様だな…
渚桜)容赦ないもん!
プイッと顔を背ける
渚桜)元気になってもやってやんない!暫く反省しろ!
犬飼)ひどいよぉ〜いいじゃん!
渚桜)良くない!反省中に浮気なんてしようものなら……
【分かってるよな?】
圧をかけ言い放つと包丁を持っていた迅がごとっと地面に包丁を落とした
渚桜)あら、危ないわよ?
迅)あ、わ、わかった…
渚桜)気をつけてね、怪我しちゃいけないからね
微笑むと迅は直ぐに顔を赤くした
渚桜)フフッ気をつけてね
先程のさっきとは裏腹の綺麗な笑顔を向けると全員は安心した顔を向けた
渚桜)フフッほら!待ってよ!
嵐山)だな
ご飯が出来たあとは全員でご飯を食べて任務がある人は任務、何も無い人は私のお世話をしている
渚桜)んぅ…ちょっと狭いよォ
ベットに寝かされると任務の無い組、暇組が私のところに来て面倒を見ている
遊真)だいじょーぶだいじょーぶ
渚桜)大丈夫じゃないから狭いって言ってるの〜…
ぎゅーぎゅーと、抱きしめてくる遊真や迅を引き剥がす
迅)いーじゃないの〜
渚桜)それが看病してる人にやる事か
迅)…プイッ
渚桜)あ!おいコラ!
諏訪)ったく、腰が痛てぇからって見に来てやったのに元気じゃねぇかよ
渚桜)諏訪さんあの人やってっていいっすよ
隣に座ってた諏訪さんが迅を追いかけ始めた
迅)待ってー!ご、ごめんって!ちょ、来るなぁァァァ!!
諏訪)許可もらってんだおらァ!
渚桜)ンフフッ元気ね
カゲ)うるせぇだけだ
カゲがひょこっと顔を出して優しく唇を重ねてくれた
渚桜)んぅ…もう!人いる!カゲダメ!
カゲ)( ´..`)
渚桜)メッ!
布団の中に潜って「手ぇ出したら殴る!」と、一言伝えてから眠りに着いた