コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
こちらアプ星調査隊のルーだ
アプ星は気温が高く、陸にはほとんど生物が居ない。ここでは生態系の主戦場は水中のようだ
海の中には未知の生物が沢山泳いでおり
研究の価値は高そうである
しばらく探索を続けていると
不思議なものを見つけた
それは、謎の設置物に群がる魚の団体だ
そこには多種多様な魚がいて
彼らはそこでなにかを待っているようだ
私は海に潜り、その設置物を確認した
「海洋生物保存用施設前」
そう書かれたバス停だった
触れた感触から
このバス停が海に沈んだのは数年前と言ったところだろう
ここに住んでいた人類が滅んだか、この星から逃げたかどうかわからないが
魚たちはこの牢獄を家として利用しているようだ
この場所の名前がわからないから
保存という名で閉じ込められていても
何も気づかないから
そのとき、生まれたばかりの魚たちが沢山溢れてきた
それを待ってたかのようにバス停の魚たちが暴れだす
ここの魚たちはこうやって生きているのだろう
前言撤回すると魚たちも、ここを牢獄として利用しているようだ
ここは海洋生物のバス停
今も誰かがここで待つ