お久しぶりです!
リクエストを頂いてから約一年が経ってしまいました💦笑
遅筆にも程がありすみません🙀
どっかのモブさんのリクエスト、
「泥沼展開の桃紫」です。
紫と橙
青と桃
が付き合っている設定です!
それでは、どうぞ!
桃視点
漂う、
アルコールと香ばしい肉の香り。
がやがやと騒ぐ、
ネクタイをポケットにしまったリーマン達。
ピピッ
メッセージの受信音が、俺たちの端末から居酒屋に響いた。
紫「あれ、青ちゃん来れなくなったって」
桃「あ、俺もだ、橙来れねえらしい」
それは青、橙が今日の飲み会に来れないという連絡だった。
紫「じゃあ今日、2人だね」
桃「あぁ、そっすね。」
なんだか、気まずい。
俺は元々、あまり紫さんと話した事は無かった。
すとぷり結成する時に随分とお世話にはなったんだけど。
配信もペアでする事ほとんど無かったし、サシで飲むなんて何年ぶりだろう。
桃「あー取り敢えず、何頼みます?」
やっぱちょっと気まずいわ。
紫「俺お酒飲めないから、アルコールないやつお願いしていい?あと、焼き鳥!」
桃「了解っす」
紫さんはなんとも思ってない…のかな?
2人だけなら帰ろっか!とでも、
言われるのかと思ったけど。
紫「桃くん、これも美味しそうじゃない?レバ刺し!」
彼は明るく跳ねた声色でそう言う。
紫さん、楽しそうだな。
いや、楽しくさせてくれようとしてくれてるのか。
紫「あんまりこの2人で居ることないからさ、今日は思いっきり楽しんじゃお!今日は俺の奢り!」
え!まじ!?嬉しいな。
…まって、俺年下に奢ってもらうっていいの?
まあ、いっか。
桃「嬉しいっす紫さーん!!♡」
ーーー
ーー
ー
時間は溶けるように過ぎていった。
彼の頭の良さは、会話をしていてよく分かる。
俺もキレる方だと思っていたけど…
だからこそめちゃくちゃ楽しい。
気まずいなんて思ってたのが嘘みたいだ。
この感じ久しぶりだなって思った。
俺が敬語使ったり、奢ってもらったり…。
俺が後輩っぽい、というか…
27が25に何言ってんだって話だけど。
自分より頼りになる人といる、って
めちゃくちゃ安心できるんだな。
俺は同じstprメンバーの、青ってやつと付き合ってるんだけど。
正直、あいつとの交際に不満しかない。
勿論最初はお互い本気で好きで、色々あったけど、男同士って壁も超えて付き合った。
初めの頃は割と楽しかったと思う。
だけど、最近は青の束縛とか、生活のだらしなさとか、そういった悪い所が目立つ。
俺が出かける度なんで俺も連れてかなかった?浮気?って攻めてくるし。スマホの連絡先消せってうるさいし…挙句の果てにはメンバーまで消せって、どういうことやねん。そういう青はキャバ普通に行くし。デートには遅刻するし。
そんな不満が溜まっていた。
もう、愛情より面倒が勝つ。
いつ別れを切り出そうかと思うほどには、もう…
ああ、なんか、酔いが回ってきたな。
でも、こんな思い、
別に俺の胸のうちに秘めとけばいいって思ってた。
青が変わったとしても、それでも我慢して
まだもう少しくらい、俺はあいつと居れると思ったのに。
俺は……
桃「紫さん、あの………」
ーーー
ーー
ー
!!
目を覚ましたら、ここは?
ホテル?
え、なに、なんで?
横を見る。
そこには眠っている紫さんが居た。
桃「え、紫さん?なんで?」
今横になっている、ベット下を見ると、
衣服が乱雑に投げたように置いてあった。
え、は?
なんで?
な…、あ
あっ
そうだ
そうだ、俺、思い出した。
酔いが回って、気分が良くなっていた俺は、
紫さんに青の愚痴を零した。
そしたら紫さんも「実は…」と、
橙に告白されて付き合って、性行為ばかり要求されたり、束縛が酷いと話してくれて、
俺たちはお互いに、
共感し、苦しいと漏らして
何が解決する訳でもないけど、
話が盛り上がって、酒も進んで…。
紫さんが間違えて俺の強いやつ飲んじゃって、
一瞬で寝ちまったから
タクシー呼んで、
行く先は家…って言うんじゃなくて
ホテル…って
酔ってたから
眠ってる紫さんが妙に色っぽく見えて
俺…
部屋取って、
ベット行って
紫さん起こして
それで……
やばい……どうしよう。
俺、青いるのに、浮気しちゃった?
紫さんにも、橙が居るのに。
俺……
どうしよう…
でも、
…おかしくなったんかな
まだ胸がざわめいてる。
正直に言えば、めちゃくちゃにいい夜だった。
体の相性も良いし、何より……紫さんが……
「も、桃くん、もっと……」
普段真面目な紫さんにいわれちゃったらあ、理性が保てなくなって……紫さんも酔ってたから、、、
ああ俺、なんてことを!
ピピピ、ピピピ…
紫さんの携帯から、起床アラームの音が朝日の眩しい殺風景な白い部屋に響き渡った。
紫「ん、ぅ…あ、ぁ、あれ…」
紫「桃くん?あれ、ホテル?」
紫「あ…」
彼は眠そうな目を擦ると昨夜を思い出したようではっと口を抑える。
桃「紫さん…俺ら…えと、」
紫「うん、ぅん、覚えてる。覚えてるよ…」
桃「…ほ、本当にごめんなさい!!俺が、こんなとこに連れ込んだから…」
紫「いやいや!?何言ってるの桃くん、お、俺も結構、ノリノリだったし……」
確かに、昨夜の紫さんは少し積極的だった。俺もそれが堪らなくて…歯止めが聞かなくなったような記憶がある。
紫「にしても、どうしよう…浮気…しちゃったってことになるね…」
彼は重い口振りで、そう呟いた。
大変なことをした。
罪悪感もあるし、青に顔向けできない。
…でも、やっぱりものすごく気持ちが良かった。
今も衣服のはだけている紫さんをみていると、興奮が湧き上がってくる。
色が白くて、細くて、すべすべで…
普段低くて、大人っぽさを感じる彼の声の、
甘ったるく余裕のない一面を見てしまえば、
彼に落ちないひとなんて居るのだろうか。
何より…青には不満も溜まっていた。
別れたいと考えたことも何度もあった。
…だめだ駄目だ、正気を保て、桃。
桃「…とりあえず、青や橙も心配しているだろうし、家に帰りましょう」
紫「うん、そうだね、今日のことは、二人だけの秘密で…」
桃「了解です」
ーーー
ーー
ー
ホテルを出て、
青や橙に悟られないよう、
別々にタクシーを呼び止めた。
桃「では、また。」
紫「うん、またね」
紫さんの乗ったタクシーが発車し、
その姿が見えなくなるまで、
俺は呆然と立ち尽くしていた。
昨晩のことは、きっとなかった事になる。
なかった事にしないといけない。
「すみません、☓☓までお願いします」
タクシーに乗り込み、窓際を見ていた。
思い出すのは、昨夜の紫さんの姿ばかり。
窓に映る俺の頬は、少し赤らんでいた。
End
ーーー
ーー
ー
好評でしたら、続きの作成も考えます!
最後までご閲覧くださりありがとうございました。
コメント
7件
続き書いて欲しいです...!