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「ただいま〜…」
2人の疲れきった声が家に響く、外はもうすっかり暗い、すると階段を駆け下りる音が聞こえ、寝着姿の死瀬が出てきた、死瀬は春咲に突撃するように抱きつこうとした
「おかえりーー!」
だが春咲は驚いて避けてしまい死瀬は床に落ちた、その姿は結構シュールだっただろう、見ていた赤也は笑いを堪えながら一緒の事をしようと水谷に突撃したがあんのじょうかわされて、なんなら頭を軽く叩かれながら地面に叩き落とされた
「ひでぇよ!ちょっとは乗ってくれたっていいじゃねぇか!」
赤也が怒ったように声をあげる
「うるさい、後風呂入りたいんだがどこにある?」
水谷が返事と共にみんなに聞く
「あっちの階段の先だな、俺らはもう入ったから気にするな、どっちから入る?」
冬海が2人に聞くと2人は一斉に声を出した
「お先にどうぞ」
えっ、って顔をしながらお互いを見つめる、ここまで完璧にハモると面白い物だ
「じゃあ後で」
またもやえっ、って顔をしてお互いを見る、ここもハモるのかと2人は不思議そうな顔をしていて、死瀬が限界を迎え笑っていた、
「もう一緒に入ったら?」
死瀬がふざけるように2人に話す
「絶対に無理!/無理です!」
2人が顔を赤くしながら死瀬に声を荒げる
「ごめんてそこまでだとは思わないって…」
死瀬がちょっと悲しそうに言うと水谷は怒るように死瀬に話した
「そうゆう事じゃなくて普通異性と風呂入ろうなんて思わねぇだろ!」
死瀬と水谷は少し言い合いを繰り返している、その頃冬海は春咲にタオルを渡して、着替え待って先に入れと言っていた、春咲は着替えとタオルを待って風呂へ足を進めた、もうリビングの声はあまりしっかりと聞こえはしないだろう、と言う所まで来た
「あれ春咲は?先入ったのか?」
水谷が他の2人に聞くと冬海が答える
「長くなりそうだから先入ってもらったぞ、お互いどっちでも良さそうだったから」
冬海はスノを撫でて話している、スノは気分が良さそうだ
「助かる、想像通り長くなったからな」
水谷がそう言い、みんなでリビングに居ると春咲が風呂から上がり、寝着でちらっとリビングを覗いた
「あがりましたよー…遅くなってごめんね」
春咲が水谷に言うと水谷は着替えを待って風呂に入っていった、春咲は死瀬が座っているソファーの隣に座ってホッとしていた、スマホを見ていた死瀬が春咲に話しかけた
「ねぇねぇ!怪異どうだった?強かった?」
「うーん…結構強かった、水谷君が居て良かったよ」
春咲はその質問に答える、するとスノを抱きながら冬海が春咲の隣に座り、質問をした
「どういう怪異だったんだ?姿とか使う技とか…」
「有名な怪異の化け猫、人の陽の気を吸い取ってそれを攻撃手段や防御に使ってきて結構厄介だった…油断しちゃダメだね本当に…」
春咲が反省しながら質問に答える、赤也も死瀬の隣に座って各々の時間を過ごしていた、死瀬と赤也は2人でスマホゲームで対戦などしてるんだろうか、仲良くなるの早すぎると思うマジで、春咲はあい変わらず小説を読んでいる、もう何周もしているに関わらず毎回感動している、冬海はスマホで何かをしてる、何かと見てみると犬を育てると言うただ可愛いゲーム、これが噂のギャップか…そんな感じでゆっくりしてると水谷が上がってきた、下げた髪を見るのはみんな初めてで、少し新鮮だった、水谷もソファーに座ろうとすると冬海が気づいてすぐに春咲の方を開けた、多分この人水谷の事気づいてる、水谷は冬海が気づいているのかと不思議そうだ、嫌少し照れくさそうだ、水谷は春咲と冬海の間に座って小説を開いた、春咲が読んでいる作者の小説だ、その作者名を冬海が覗くように見てすぐに視線を逸らした、2人は気づいていない、みんなで好きなことをやりながら過ごしていた
すっかり寝る時間になってしまって各々は自分の部屋に帰って行った、春咲は部屋に戻り一冊の本を開いた、どうやら日記のようで高校生になって新しい物を買ったのだろう、今日あった事とその改善点などをまとめているそう、他のみんなは何をしているのかと考えながらシャーペンを走らせる、さて読んでいる皆さんはなぜ冬海が目を逸らしたか気になる所だろう、そんな彼の部屋を覗いてみると沢山の原稿用紙やメモなどがある、彼は偽名で小説家として世の中に小説を出しているそうだ、2人が読んでいたその小説は冬海が書いた物だろう、自分の近くに自分が書いた小説を読んでいる人が居て嬉しいのか、照れくさいのか少し口角が緩んでいる、椅子に座って原稿用紙にスラスラと字を書いていく、
結構な時間書き続けて時計を見た、時計は11時を回っている、疲れたのか背伸びをして部屋を出た、喉が乾いて水を飲みに行くとキッチンには水谷が居て飲み物を飲んでいた、お互いに少し驚きながら話をしていた
「こんな時間に何してるんだ?11時回ってるぞ?」
先に冬海が水谷に声を掛ける
「寝れなくてな、少しゆっくりしてた」
水谷は飲み物に口を付けながら返事をした
「何飲んでるんだ?水じゃないよな?」
冬海は水谷に聞いてみる
「レモンティー、飲む?」
「美容意識高…もらっていいか?」
会話は弾む訳もない、なぜなら無口二人組なんだもの、冬海が話題を思いついたのか口を開いた
「春咲の事好きなのか?」
次回 episode5 わからない