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「春咲の事好きなのか?」

冬海の質問がリビングに響き渡る、水谷は驚いたのか固まってた、俗に言う思考停止状態だった、しばらくして水谷が話す

「…はっきり言うとわからない、知らないからな、でも初めてだから合ってるかも間違ってるかも知れない、だからなんだか…怖い」

そう言いながらコップを机に置く、その手は少し震えているようだった、冬海はすぐにわかった、トラウマがあるんだと、思い出せないけど相当な痛みが体に残っていると、でも掛ける言葉がわからない、なんて言えばいいかもわからない、静かな空気が流れていくと階段から気配がした、誰だと2人が階段の方を見ると死瀬が顔を覗かせていた、気づかれた!と顔をしながら2人の元まで歩いて行く

「話は聞かせてもらったぁ!」

死瀬が無理のある言い方で出てきた

「で話を聞いてたんだけどさ〜」

「話戻すのかよ」

水谷の冷静なツッコミが飛んできた

「それはね…!」

一同が静かに死瀬の言葉を待つ

「風邪だよ…!」

「まともに聞いて損した寝る」

冬海が席を外そうとする

「風邪…なのか?」

水谷は真剣な眼差しで2人を見つめる

「え?」

2人は少し混乱している、皆さんお気づきでしょう、この男、水谷楓はドがつくほどの天然である、2人は顔を見合わせた

「うんうん!風邪だよ!安心して!」

死瀬が全肯定で話す、冬海は後ろで頷いている

「安心したら眠たくなってきた、おやすみ」

水谷はそう言いながら階段を登って行った、水谷が階段を登り、部屋に入った音がした後2人は顔を見合わせた

「めっちゃド天然すぎるんだけどあの方…」

死瀬が驚きながら冬海に話す

「俺も初めてあんなド天然に会った…」

冬海はそう言いながら新しい小説の登場人物の設定でいいなと思いながら死瀬に寝ると言って階段を上がって行った、部屋に入るとさっき書いた原稿を消してまた書き直した、次はファンタジーじゃなくて恋愛系にするようだ、そうしたらまたキャラ設定が大事だ、

「…あいつ参考にしてみるか、」

そしてある程度設定を書いて冬海は眠りについた、そして夜は開けていった

朝になり冬海は学校の準備をして部屋を出て春咲の部屋の前を通りかかると同時に春咲が部屋から出てきた、少し目つきが悪い

「…あ、冬海くんか!おはよう!」

「おはよう、どうした?寝起き気分が悪くなるのか?」

「あーこれね、視力が無くて…コンタクト洗面台に忘れたの…」

目を細めながら水谷の部屋の前を通りかかると同時に水谷が部屋から出てきて春咲とぶつかった、引き戸な為ドアに当たる事も無い

「春咲、すまん大丈夫か…?」

「…水谷くん…?ごめん…」

春咲は目を細めて階段の方へ歩いて行った

「…僕嫌われてるのか…?」

水谷から見たらただ単に睨まれたと思ったのだろう、しょんぼりしている、冬海はひたすらに励ましている

そうして水谷の片思いがただの勘違いとして進んで行くのであった…

「おはよう、今日は能力の精度を上げて頂きます」

奏㮈凛が全員に向けて話す、みんなでグラウンドに行き、戦いあったり、能力を使いまくったり、奏㮈凛にコツを教えて貰ったりなどして精度を高める、普段はこんな風に特訓する事がほとんどだ

「…防御系だからな〜どうしよう」

春咲がポツンと呟くと死瀬が春咲の顔を覗きに来た

「花ってさ〜毒のある奴あるじゃん!トリカブト…だっけ」

「トリカブト!」

「え?」

「トリカブトは見た目はすっごく美しいんだけど毒がとても強くて毒草の中の毒草って言われるほどで!」

春咲は目を輝かせている

「え、あ、うん…どした?」

死瀬は少し混乱している

「毒の主な成分はアコニチンやメスアコニチンなどでね!フグが持つテトロドトキシンに次ぐ強さで植物界では最強の有毒植物と言われる程で!古くから毒矢として使われていてクマも狩れる程強力だったからその分時代が進むに連れてそのトリカブトの毒を暗殺に使われる事も少なくなくて!まさに美しい花には毒があると言う言葉にぴったりで、しかも生きる術も凄くて!花弁に見えるのはガクと言う所で紫色はハチを誘うんだけど、そのガクに囲まれた先に花弁が2枚あってそれで道を作ってハチに花粉を付けてもらって受粉するの!しかもしかも…!」

春咲が段々早口になっていく、死瀬は圧倒的な情報量で脳が少しショートしている、

「ごめん、何もわからなかった」

死瀬が止めるように春咲に声をかける

「え!じゃあもう一度…」

「待ってうちの話を聞いて?」

「はい」

春咲は好きな事となるとすぐに話してしまう癖がある、簡単に言うと…オタク

「花で壁や網を作れるならそれに使う花を毒がある花にすればいいんじゃない?トラップとか…攻撃にも使えそうだし!」

その発想は無かったとでも言いたそうな顔で春咲は死瀬を見つめる

「じゃあ…ポイズンフラワー!」

あたり一面に紫色の毒々しい花が咲いた、野生に生えていたらすぐに触りたくなるほど綺麗な花だった

「…解毒の花とかもあるの?」

死瀬が春咲に聞くと返事が明るく返ってきた

「あるよ!菊って花があってね!」

「あパート2的な?」

「菊の花に入ってるグルタチオンって成分が合成、生成の効果があって!抗酸化作用が含まれていてそれで毒や薬物を排出する役割を高めるの!だから解毒作用があると最近わかったんだー!さらにさらに…!」

詳しく知りたい方はお調べください〜🌸

次回 episode6 妖狐





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