テラーノベル
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○○は捨て子だった。11歳。6年生。
6年生なはずなのに、足し算すら出来なかった。そう、”虐待”を受けていて、そのまんま捨てられた。
東京。○○は背も高かったからか、すれ違った人にはホームレスと思われ、放置された。
撮影していたコムドット。鼻を突く異臭がした。
ゆうたが黙って匂いの発信源を探した。○○のところだった。
最初はゆうたもホームレスだと思った。
でもホームレスとは少し違う。ビリビリになった服。助けてと訴えかけるような目。血まみれになった額。大人にしてはまだ体のシルエットが子供。
おかしい。ホームレスじゃない、捨て子だ。
ゆうたは確信した。
メンバーの元に戻って、一旦カメラを止めるように言う。
💚「ちょっと一旦カメラ止めて」
❤️「おけ、どうした?」
💚「全員こっち来て」
💜「、?」
ついた。離れていても漂う異臭。
💙はすぐに状況がわかった。
💚「なあ、あの子…」
❤️「ホームレス…?」
💚「違う、子供だよ」
❤️「……」
やまとはとっさに声をかけに行った。
季節は夏。暑さがまとわりつくような日だった。
❤️「大丈夫?暑いよね。お父さんとお母さんは?」
?「…みず、みず…」
❤️「水?」
❤️「はい、飲みかけだけど」
(ごくごく…)
?「あ゛あ゛う゛…(いたい…)」
❤️「大丈夫?」
💚「お父さんとお母さんっている??」
?「…いらない子って言われて…どっかいっちゃった」
💚💜🧡💙❤️「……」
💚「ここじゃちょっとザワザワしててうるさいから、こっちおいで」
車の前。
💚「乗っていいよ!」
?「…汚いから大丈夫です」
💚「汚くないからw」
?「…」
💚「ほら、乗るよ!」
やっと乗ってくれた。
💚「ごめんね、知らない人で怖いよね」
💚「ゆうただよー!」
❤️「俺やまと!」
💜「ひゅうがでーす!」
💙「ゆうまですっ」
🧡「あむぎりです!」
❤️「お名前なんて言うの?」
?「○○です…」
❤️「○○ちゃん!かわいい!」
そんなこんなで事務所に着いた。
❤️「入っていいよ!」
○○「、?」
❤️「もぉ〜!早く入って!」
○○「…入っていいんですか?」
💚「いいよw」
○○は歩く度に骨が折れそうなほどガリガリだった。
❤️「お腹すいたよね?これ食べな!」
出されたのはパン。
○○「いらない…です」
❤️「お腹すいてないの?」
○○「すいてないです!」
💚「ほんとにー?w」
💜「遠慮しなくていいんだよ!」
○○「…ぱくっ」
○○「…!?(う゛、いたい…)」
わずか1分ほどで全て食べきった。
❤️「食べれてよかった!」
💚「今日はお風呂入って歯磨きして寝るか!」
💚「お風呂1人で入れる?」
○○「入れます」
💚「タオルとかパジャマとかは適当に置いてあるの使ってね!」
○○「はい!」
お風呂に行って5分後。
○○「上がりました…」
❤️「はや!って…」
💚「髪濡れてないじゃん!w」
○○「?」
❤️(お風呂の入り方、教えてもらえなかったのかな)
❤️「もうお風呂入るのめんどくさいよね、w」
○○「はいれます!」
❤️「ほんと?じゃあシャワーで髪の毛を濡らして、黒い容器の液体で髪の毛アワアワにして流して、白い容器の液体をアワアワにしないで髪の毛につけて、良く流してね!」
○○「はい、?」
❤️「わかんなかったらすぐ呼んでね!」
○○は再びお風呂に。
❤️「○○ちゃん、多分…あれだよね」
💚「虐待だよね」
💜「両親に置いてかれたって…」
❤️「俺は○○ちゃんのこと引き取りたい」
💚「でも、仕事とかで中々一緒に遊んであげられないし…」
💙「僕は引き取りたいですね」
🧡「ぼくも!」
❤️「○○ちゃんに言ってみるか」
10分後
○○「上がりました…」
❤️「お!出来てんじゃん!」
💚「偉いぞー!」
❤️「眠いだろうし、歯磨きして寝よ!」
○○「…はみがき、?」
❤️「うん!歯磨き!」
○○「?」
❤️「歯磨き粉とかだったらあるから大丈夫だよ」
○○「すみません、はみがきってなんですか?」
❤️「………(ポロッ…)」
❤️(歯磨き知らない、相当虐待受けてたんだな…)
○○「あ、あ、ごめんなさい…」
💚「おいおい○○ちゃん困ってるよw」
❤️「あ!歯磨きっていうのはね、歯をこのブラシで綺麗にすること!俺やるからお口あーんしてね!」
○○「○○、みんなと違って歯、黒くて汚い…」
○○「見せたくない…」
❤️(見た感じ、前歯溶けてるな…)
続き出すんで見てくださいね!?
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