探偵社 裁判
議題は、僕について、、、
僕の前には社長と国木田さんが座っている
こんな、威圧感を感じた事はない
いや、戦場と同じくらい、、それ以上?
こんな、馬鹿なことを考えていても何も進まない
僕が言うまでもなく雰囲気は最悪
国木田 「敦、お前は何らかのの病にかかっているのか?」
敦 「いや、ち、違います!」
国木田 「なら、深いキズでもおったのか?」
敦 「いや、ちが、、」
国木田 「ならなんだ?」
そう、少し怒った様子で聞かれ、目を背ける
「寿命がなくて〜、」なんて死んでも言えない
少しの間沈黙がながれる
すると、後ろから声が聞こえた
嫌な予感はしつつも、反射で後ろを向く
この声は、乱歩さんだ
乱歩さんに隠し事なんて出来ない
そう悟った時にはもう推理が始まっていた
乱歩 「病気とか、傷とかなら虎の治癒能力ですぐ治るでしょ、」
谷崎 「たしかにそうですね、」
乱歩 「だから、問題があるなら治癒能力が効かないもの、、」
国木田 「治癒能力が効かないものですか?」
乱歩 「そう!例えば、寿命とか、」
敦 「、、、」
僕は、引きつった顔で乱歩さんを見た
乱歩さんもまっすぐと僕を見つめる
その目は全て見透かされそうな、そんな目だ
乱歩 「ほら、図星だ」
乱歩さんは、目線を少し下げて言う
敦 「、、、、すいません」
そんな、僕の謝罪は、誰にも拾われずに消えていく
少ししてから、僕は質問の嵐に会っていた
鏡花 「具合は、、大丈夫なの、、?」
敦 「うん!」
国木田 「いつから具合が悪かったんだ?」
敦 「ちょっと前からです」
谷崎 「なんで寿命が減ったの?」
敦 「、、、それは、」
それだけは言えない
僕が、探偵社に残るためには月下獣が必要だ
皆んなと対等になるには異能力がなきゃ、、
僕は、またもや乱歩さんを見る
乱歩さんはお菓子をつまみながら、周りの状況を見ているようだ
僕は、乱歩さんに、(言わないでください!)と眼力で伝える
乱歩さんが、少し悩んだ後 1回だけ頷いた
僕は、安心して、谷崎さんに、
敦 「わかんないんです、」
と言った
その数秒後 社長が喋る
社長 「乱歩、寿命が減った理由は分かるか?」
乱歩さんは「もちろん!!!」と言った
そう、乱歩さんはこんな人だ、、、
僕は、絶望しながら、乱歩さんの話を聞いた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕は、異能力を使うのを禁止された
僕は、「大丈夫です!」「お願いします」
とは言ったものの、通る訳もなく、、
そして現在
報告書の山に囲まれた僕はパソコンとにらめっこをしている
「「はぁ〜」」、、深いため息かでた
皆は今日、情報収集に言ってしまい誰もいない
確か、ポートマフィアが怪しい動きをしているか何とか、、
皆が居ない探偵社は静かで、まるで、一人ぼっちのような、そんな感覚になる
僕は、少し不安になり、先に頼まれていた 日用品の買い物に出かけることにした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕は、買い物袋を片手にゆっくりと帰っていた
今日も平和な横浜は、太陽の明かりに照らされ、明るく輝いている
そう、先程までは、
こいつと会うと、雰囲気が一気に重くなる
殺気に満ちたオーラはこの横浜には合わない
そう、こいつはポートマフィアの芥川
僕は、羅生門に引っ張られ裏路地に吸い込まれてしまった
敦 「何するんだよ!!」
僕は、少しイラつきながら芥川に言う
芥川は、何も答えず羅生門を飛ばしてくる
いつも通りだ、
敦 「今、お前に構ってる時間はないんだ!」
芥川 「僕(やつがれ)が知ったことでは無い」
そう言うと反対側から羅生門を飛ばしてくる
僕はギリギリで避ける
芥川 「貴様、具合でも悪いのか?」
急にそんな事を言われ、僕は内心焦るが、
敦 「お前には関係ない」
と、平然とした態度で言った
だが、芥川はそんな僕に違和感を感じたようで、問い詰め出す
芥川 「言え」
命令口調で言われるが、僕は怯まず芥川に、文句を言う
その、言葉が芥川の機嫌を損ねたようで
またもや、殺意が溢れ出ている
あ、まずい、、と思った頃にはもう遅く
羅生門に腕をまとめて壁に押し付けられた
「離せ!!」と芥川に言うもののその気はないようで、段々とこちら側に近ずいてくる
まずい、、異能力を使うべきか?
いや、使うなと昨日言われたばかりだし、、
芥川はもう目と鼻の先だ
敦 「離せって!」
芥川 「貴様ならこの位容易く抜けられるだろう」
僕は、その言葉を聞いて苦い顔をする
芥川は、そんな僕に確証を求めるように質問を投げかける
芥川 「何故異能力を使わない、」
敦 「、、、」
芥川 「貴様もしや、異能が無くなったのか?」
敦 「なくなってない!!使用を禁止されてるだけだ!!」
芥川 「禁止だと!」
敦 「あ、、、」
やってしまったと後悔しても、もう遅い
芥川は、僕を睨みながらさっきよりももっと近ずいてくる
芥川 「なぜ禁止された」
敦 「いや、別に、」
芥川 「何故禁止された、」
敦 「えっと、、」
芥川 「何故禁止された、!、」
これが最後だとでも言いそうな目で見てくる
羅生門は今にでも攻撃してそうな勢いだ
僕は諦めて、小さく、呟く
敦 「、、、もう僕の命は長くない」
僕は、言葉を濁しつつ言った
芥川 「何故だ!」
芥川は、僕のむらぐらを掴む
ズキっと痛みが襲うが、、今は気にしてる場合じゃない
芥川は僕をまっすぐと見る
僕はこの目に弱いようだ、
敦 「わかった!!話すから!」
そう言うと芥川は不服そうに手を離す
やっと手を離してくれた、
僕は、安心して、深く息を吸う
敦 「フー ウッ、、」
息を吸いすぎてしまったらしく、 ゲホッ と咳が出た、、
敦 「ゲホッ ドボッ🩸」
芥川 「!?」
僕はよろめきつつ壁にもたれる
まずい、、、
芥川 「貴様!!」
芥川は僕を吃驚の表情で見つめる
僕は、少し苦笑いをまじらせながら言う
敦 「、、、、この通り、、もう身体がダメなんだ、」
芥川 「貴様は虎の回復があるだろ!」
敦 「これは、回復出来ない、だって、問題は、、寿命だから、、」
芥川 「寿命だと!?」
敦 「だがら、もうお前とも戦えない」
芥川 「呆れた物言いだ」
敦 「はぁ〜!?」
芥川 「この位で折れてるようでは、探偵社に似合わない」
敦 「、、、」
芥川 「貴様には、もう興味などない」
敦 「待てよ!!」
芥川 「なんだ」
敦 「お前は、何を言いたいんだ!、!!」
芥川はため息をついた後、僕に向かって口篭りながら言う
芥川 「このくらいの危機ぐらい自分で解決してみろ、、探偵社員だろ、」
僕はその言葉を聞いた後、笑いが止まらなくなった
敦 「フッ、フハハ、、クッ 」
芥川 「なんだ貴様!!」
敦 「芥川が慰めるなんて、フフッ 似合わなっwww」
そう、腹を抱えていると芥川は僕に向かって羅生門を飛ばす
僕はまたもやギリギリで避ける
敦 「危なっ!!」
芥川 「貴様はやはりここで殺す!」
この後、なんとか抜け出しながら探偵社に帰った
国木田さん達には散々怒られたが、、
僕にとって、、ちょっとした、、、いや、
走馬灯に出てくるぐらいの思い出になってしまった、、
敦 「アハハ、、、なんで、こんな思い出なんだよ、、」
僕の言葉は雨に消えていった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
4件