芥川に会ってから1週間後、
僕は、今日もまた事務仕事に追われる日々を送っていた
敦 「これで終わりっと!」
いつもより仕事が早く終わってしまい、暇になってしまった
僕は、席から1度立ち 周りを見渡す
今日も誰もいない、、
最近、探偵社の皆は忙しくしているようで、僕は今探偵社に一人ぼっちだ
そんな時、「ガチャっ」とドアが開く音がした
僕は、満面の笑みで、音がした方を振り向く
そこに立っていたのは、、女の人?
僕は、瞬時に依頼人だ!!と理解し、案内をする
敦 「あ、すいません!えっと、依頼ですか?」
僕がしどろもどろに聞くと女の人は、少し悲しげに答える
女 「はい、最近 私の祖母が管理している倉庫に不良が溜まってしまいまして、どうにか追い出して貰えませんか?」
敦 「分かりました、では、後日また、、」
女 「今すぐに出来ませんか?」
僕が、言い終わる前に女の人が話す
えっと、、、と、僕は困った顔をするが女の人は僕を見つめるだけだ
僕は、女の人に申し訳なさそうに言う
敦 「えっと、今すぐと言うのは少し難しくて、、」
女 「そこを何とかできませんか?」
敦 「いやー、今は僕しかいなくて、、」
女 「貴方は何も出来ないんですか?」
、心がズキっとした、、きっと、女の人は、ただの疑問を投げかけただけなのだろうが、今、探偵社にいるべきか悩んでいる僕にとってその言葉は痛く刺さる
敦 「分かりました」
僕は、無意識のうちに言ってしまった
やってしまった!と思った時にはもう遅く 女の人は「ありがとうございます!!」と頭を下げていた
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僕は、女の人に連れられ古びた倉庫にきた
ジメジメしていて、薄気味悪い
今にでも幽霊が出てきそうだ
僕は女の人に
敦 「ここですか?」
と尋ねる。女の人は「そうです」と言って僕を見向きもせずに扉へと向かっていく
ギギーーという音の後扉が開く
女 「では、お願いします」
僕は、そう言われ、暗闇の中に入る
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警戒して入ったのはいいが、、人の気配はしない
あれ?と思い、後ろを振り向き 女の人に訪ねようとする
ガチャっと扉が閉じる音がした
罠だ!!
そう思った時には暗闇の中に閉じ込められていた
敦 「どういう事ですか!?」
女 「すいません、ここで大人しくしてて下さい」
敦 「なんでですか?、、」
少しの沈黙の後女の人が小さい声で答える
女 「、、、それは、貴方を人質にするためでよ」
敦 「人質!?なんの、、ために?」
女 「それは、戦争のためです、」
敦 「戦争!??聞いてない、、」
女 「そうですか、、きっと、貴方も騙されているんですね、、、」
敦 「探偵社が僕を騙すわけが無い!!」
女 「どうでしょうね、、」
女の人は悲しげに答えた
その言葉はなにか意味を持っていそうな、、まるで自分の事を思い出すように、、
自分の事のように?僕は、少し疑問に思い尋ねる
敦 「、、、貴方は誰ですか?」
女 「、、私はポートマフィアの使い捨てですよ、、」
敦 「ポートマフィア!?」
確かに今考えるとおかしなところだらけだ
それは、彼女の特徴を 思い出せない事だ、髪型、髪色、背の高ささえ、
認識阻害の異能力者か、、
そう考えていると、女の人が冷たく言った
女 「そろそろ行きますね、私は殺されに行かなきゃなので、、」
敦 「殺されに?」
僕は、驚き聞き返す
彼女ほど潜入にたけた異能力者をポートマフィアが殺すのかと、、、
いや、認識阻害の異能力者なら、今のうちに殺しておかないと情報を持ち逃げされる可能性があると踏んだのか、、、
僕の思考は女の人の言葉に寄って遮られる
女 「、、、、」
女 「なぜ、貴方が、、、」
女 「来ないで!!!」
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息を潜める
ただならぬ殺気はこちらに近ずいてくる
誰だ、、
バキッと言う音の後、光が差し込む
目の前に立っていたのは、、、
芥川だ
芥川 「無様だな」
敦 「芥川、何故ここに?」
芥川 「ネズミ捕りに捕まったネズミを回収しにきたまでだ」
敦 「さっきの女の人は?」
芥川 「あいつは元々裏切り者だ、死んで当然の報い」
敦 「、、、」
芥川 「、、いつまでそこにちじこまってるつもりだ?」
異能力が無いと、ここまで無力だと感じるのか、
全身の震えが止まらない
僕の直感が死ぬと言っている
逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ、
芥川 「貴様は直ぐにでも殺したいところだが、ボスに連れてこいと命じられたため、ポートマフィアに連れていく」 」
敦 「、、、なんで、」
芥川 「貴様はとうとう言葉も理解できなくなったのか?」
敦 「そんなわけないだ、、ろ、」
芥川の殺気がこれほど怖いとは思ってもいなかった
芥川は何も言わず、僕に背中を向ける
これ以上僕に何を言っても無駄だと判断したようだ
だが、これは最後のチャンスだ!今芥川が、背中を向けているうちに、扉に向かえば、、
僕は、足を虎化させようとし、こう唱えた
異能力 「月下zy」
芥川 「異能力 羅生門」
1歩遅く、僕は地面に叩きつけられてしまった
強い衝撃の後意識が朦朧とし、、
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ここから先の記憶は無い
気絶をしてしまったようだ、、
たが1つ言えることがあるとするならば、
目を覚ました僕の今の状況は絶望としか言い合わせられない、、、それだけの事だ
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敦の寿命 残り 〇ヶ月
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